運用コマンドレファレンス Vol.3


show ip igmp interface

IGMPのインタフェース情報を表示します。

[入力形式]

show ip igmp [vrf {<vrf id> | all}] interface [<interface type> <interface number>] [detail]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

vrf {<vrf id> | all}

VRFのIGMPインタフェース情報を表示します。

<vrf id>指定時は指定VRFのIGMPインタフェース情報だけ,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFのIGMPインタフェース情報を表示します。<vrf id>にはコンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDを指定してください。

本パラメータ省略時の動作

グローバルネットワークのIGMPインタフェース情報を表示します。

<interface type> <interface number>

指定したインタフェースのIGMPインタフェース情報を表示します。

<interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。

  • イーサネットインタフェース

  • イーサネットサブインタフェース

  • ポートチャネルインタフェース

  • ポートチャネルサブインタフェース

  • VLANインタフェース

本パラメータ省略時の動作

全IGMPインタフェース情報を表示します。

detail

IGMPインタフェース情報を詳細形式で表示します。

本パラメータ省略時の動作

IGMPインタフェース情報を標準形式で表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

グローバルネットワークの全IGMPインタフェース情報を表示します。

[実行例]

図13‒24 IGMPインタフェース情報の表示
> show ip igmp interface
Date 20XX/04/21 12:10:10 UTC
Total: 2 interfaces
Interface     Version  Flags   Querier          Expires  Group Count  Notice
Eth1/2           3     -       192.168.205.1     01:43             2
Eth1/10          3     -       192.168.206.1     01:20             1
>
図13‒25 IGMPインタフェース情報の詳細表示
> show ip igmp interface detail
Date 20XX/04/21 12:10:10 UTC
Total: 2 interfaces
Interface             Version  Flags  LMQI LMQC LMMRT Querier      Expires Query Group Notice
                                                                           Intvl Count
Eth1/2(192.168.205.1)    3     -     25500    1 25500 192.168.205.1 01:43   3600     2
Eth1/10(192.168.206.1)   3     -       500    7   500 192.168.206.1 01:20     60     1
>

[表示説明]

表13‒15 show ip igmp interfaceコマンドの表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

警告情報

注意表示

"Notice: Showing the IGMP interface information on standby system."

待機系で本コマンドを実行した場合に表示します。

VRF

VRF ID

対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

Total

全インタフェース数

Interface

インタフェース名

Version

IGMPバージョン情報

2:IGMPv2

3:IGMPv3

(3):IGMPv3 only

Flags

IGMPインタフェースの状態

S:IGMP snoopingが動作中

表示する情報がない場合は"-"と表示します。

LMQI

Last Member Query Interval

IGMPインタフェースに設定しているLast Member Query Intervalを表示します(ミリ秒)。

LMQC

Last Member Query Count

IGMPインタフェースに設定しているLast Member Query Countを表示します。

LMMRT

Last Member Query Max Response Time

IGMPインタフェースに設定しているLast Member Query Max Response Timeを表示します(ミリ秒)。

Querier

QuerierのIPv4アドレス

該当インタフェースがダウン状態の場合は"-"と表示します。

本装置がQuerierの場合は"This system"と表示します。

Expires

Querierのエージングタイマ(残時間)

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。

本装置がQuerierの場合は"-"と表示します。

Query Intvl

Queryインターバル

IGMPインタフェースに適用しているGeneral Queryメッセージの送信周期を表示します(秒)。

該当インタフェースがダウン状態の場合は"-"と表示します。

Group Count

参加マルチキャストグループ数

Notice

警告情報

  • L:マルチキャストグループ数の上限値超過によるIGMP Reportメッセージ廃棄およびIGMP Reportメッセージ内のRecord情報廃棄

    ソース数の上限値超過によるIGMP Reportメッセージ廃棄およびIGMP Reportメッセージ内のRecord情報廃棄

  • Q:Version不一致によるIGMP Queryメッセージ廃棄

  • R:Version不一致によるIGMP Reportメッセージ廃棄

  • S:1IGMP Reportメッセージ内で処理できるソース数の上限値超過による一部情報破棄

    1IGMP Reportメッセージ内に含まれるRecord情報数の上限値超過による廃棄および1Record情報内に含まれるソース数の上限値超過による廃棄

本情報は事象発生後,IGMP Query(General Query)メッセージの送信または受信を2回行うまでの間は,本コマンド実行時に表示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表13‒16 show ip igmp interfaceコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

A program error occurred. Retry the command. (error = <error message>)

プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。

<error message>:エラー部位

IGMP is not active in the specified interface. (interface = <interface name>)

IGMPが設定されていないインタフェースが指定されました。インタフェース名を確認してください。

<interface name>:指定されたインタフェースに付与するインタフェース名

IGMP is not active in the specified VRF. (VRF ID = <vrf id>)

IGMPが設定されていないVRFが指定されました。

<vrf id>:VRF ID

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The connection with the IPv4 multicast routing program failed.

IPv4マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。

IPv4マルチキャストルーティング機能を有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。

The specified interface type is incorrect.

指定した<interface type>が不正です。指定パラメータを確認して再実行してください。

[注意事項]

なし