運用コマンドレファレンス Vol.3


restart ipv6-dhcp relay

DHCPv6リレーエージェントプログラムを再起動します。

[入力形式]

restart ipv6-dhcp relay [-f] [core-file]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

-f

再起動確認メッセージを出力しないで,DHCPv6リレーエージェントプログラムを再起動します。

本パラメータ省略時の動作

再起動確認メッセージを出力します。

core-file

再起動時にDHCPv6リレーエージェントプログラムのコアファイルを出力します。

本パラメータ省略時の動作

コアファイルを出力しません。

すべてのパラメータ省略時の動作

再起動確認メッセージを出力したあと,DHCPv6リレーエージェントプログラムを再起動します。

[実行例]

図8‒13 DHCPv6リレーエージェントプログラム再起動
> restart ipv6-dhcp relay
Are you sure you want to restart the DHCPv6 relay agent program? (y/n): y
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

一時的にDHCPv6パケットの送受信が停止して,プレフィックスの委任,更新,解放などができなくなります。

[応答メッセージ]

表8‒7 restart ipv6-dhcp relayコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command cannot be executed because the DHCPv6 relay agent program is not running.

DHCPv6リレーエージェントプログラムが起動していないため,コマンドを実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

[注意事項]

  1. コアファイルがすでに存在する場合は無条件で上書きするため,必要に応じてファイルをあらかじめバックアップしておいてください。出力先およびファイル名は次のとおりです。

    • ディレクトリ:/usr/var/core/

    • ファイル名:dhcp6_relay.core

  2. DHCPv6リレーエージェントプログラム再起動中は,DHCPv6パケットの転送先の設定(コンフィグレーションコマンドipv6 dhcp relay destination)や,コンフィグレーションのコピー(copyコマンド)をしないでください。バインディング(IA_PD)が不正になるおそれがあります。

  3. DHCPv6リレーエージェントプログラム再起動後30秒間は,系切替をしないでください。リース情報が不正となる可能性があります。同様にcopyコマンドでコンフィグレーションのコピーもしないでください。