運用コマンドレファレンス Vol.3


clear ipv6 dhcp relay binding

DHCPv6リレーエージェントのバインディング(IA_PD)を削除します。

[入力形式]

clear ipv6 dhcp relay binding [<ipv6 prefix>/<prefixlen>] [interface <interface type> <interface number>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<ipv6 prefix>/<prefixlen>

指定したプレフィックス/プレフィックス長のバインディング(IA_PD)を削除します。

interfaceパラメータを指定していない場合は,全VRFのプレフィックスが対象となります。

本パラメータ省略時の動作

すべてのバインディング(IA_PD)を対象とします。

interface <interface type> <interface number>

インタフェースを指定します。

<interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。

  • イーサネットインタフェース

  • イーサネットサブインタフェース

  • ポートチャネルインタフェース

  • ポートチャネルサブインタフェース

  • VLANインタフェース

本パラメータ省略時の動作

すべてのインタフェースを対象とします。

すべてのパラメータ省略時の動作

DHCPv6リレーエージェントの全バインディング(IA_PD)を削除します。

[実行例]

図8‒10 DHCPv6リレーエージェントの全バインディング(IA_PD)を削除
> clear ipv6 dhcp relay binding
>
図8‒11 指定したプレフィックス/プレフィックス長のバインディング(IA_PD)を削除
> clear ipv6 dhcp relay binding 2001:db8::/32
>
図8‒12 指定したインタフェースのバインディング(IA_PD)を削除
> clear ipv6 dhcp relay binding interface gigabitethernet 1/1
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

委任プレフィックスに対する経路自動設定機能を使用している場合,バインディング(IA_PD)の削除によって該当経路宛ての通信ができなくなります。

[応答メッセージ]

表8‒6 clear ipv6 dhcp relay bindingコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command cannot be executed because the DHCPv6 relay agent program is not running.

DHCPv6リレーエージェントプログラムが起動していないため,コマンドを実行できません。

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The specified interface does not exist.

指定したインタフェースは存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。

The specified interface type is incorrect.

指定した<interface type>が不正です。指定パラメータを確認して再実行してください。

The specified prefix does not exist.

指定したプレフィックスは存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。

[注意事項]

なし