show ip interface
IPv4インタフェースの状態と統計情報を表示します。
[入力形式]
show ip interface [vrf {<vrf id> | all}] [{statistics | detail}] show ip interface summary [vrf {<vrf id> | all}] [track-target [{name <track name> | id <track id>}]] show ip interface up [vrf {<vrf id> | all}] show ip interface down [vrf {<vrf id> | all}] show ip interface <interface type> <interface number> [{statistics | detail}] show ip interface null 0 statistics
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | all}
-
VRFが設定されているインタフェースを表示します。
- <vrf id>
-
指定したVRFが設定されているインタフェースを表示します。<vrf id>にはコンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDを指定してください。
- all
-
グローバルネットワークを含む全インタフェース(Nullインタフェースを除く)を表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
グローバルネットワークのインタフェースを表示します。
- summary
-
インタフェースの状態をサマリー表示します。
- track-target [{name <track name> | id <track id>}]
-
トラッキング連携が設定されているインタフェースだけをサマリー表示します。{name <track name> | id <track id>}を省略した場合,トラッキング連携が設定されている全インタフェースをサマリー表示します。
- name <track name>
-
指定したトラック名とトラッキング連携しているインタフェースの情報を表示します。<track name>にはコンフィグレーションコマンドで設定された名前を指定してください。
- id <track id>
-
指定したトラックIDとトラッキング連携しているインタフェースの情報を表示します。<track id>に指定できる値の範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 本パラメータ省略時の動作
-
インタフェースの状態をサマリー表示します。
- up
-
UP状態のインタフェースを表示します。
- down
-
DOWN状態またはADMIN-DOWN状態のインタフェースを表示します。
- <interface type> <interface number>
-
指定したインタフェースを表示します。
<interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。
-
イーサネットインタフェース
-
イーサネットサブインタフェース
-
ポートチャネルインタフェース
-
ポートチャネルサブインタフェース
-
VLANインタフェース
-
ループバックインタフェース
-
マネージメントポート
-
AUXポート
-
- null 0 statistics
-
Nullインタフェースで廃棄したパケット数を表示します。
- {statistics | detail}
-
次に示すインタフェース種別グループの場合,統計情報を表示します。
-
イーサネットインタフェース
-
イーサネットサブインタフェース
-
ポートチャネルインタフェース
-
ポートチャネルサブインタフェース
-
VLANインタフェース
- statistics
-
インタフェースの統計情報を表示します。
- detail
-
インタフェースの状態および統計情報を表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
インタフェースの状態を表示します。
-
- すべてのパラメータ省略時の動作
-
グローバルネットワークのインタフェースの状態を表示します。
[実行例1]
> show ip interface summary vrf all Date 20XX/10/15 12:00:00 UTC Eth1/2.5 : UP 192.0.2.1/24 Eth9/10.1000 : UP 192.0.2.1/24 VRF: 10 Track-Target: TRACK1 ID: 30001 > |
[実行例1の表示説明]
表示項目 |
表示内容 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
Interface name |
インタフェース名 |
− |
Status |
インタフェースの状態 |
UP:運用中 DOWN:非運用中 ADMIN-DOWN:連携機能による非運用中 ・仮想ルータの優先度が0になった場合 ・連携先トラックの状態がDownの場合 |
IPv4-address |
IPv4アドレス |
− |
Subnet-mask |
サブネットマスク |
− |
VRF |
VRF ID |
対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 |
Track-Target |
トラック名 |
トラッキング連携しているトラック名 代替連携を設定している場合は(not)を付加して表示します。トラッキング連携を設定していない場合,表示しません。 |
ID |
トラックID |
トラッキング連携しているトラックID トラッキング連携を設定していない場合,表示しません。 |
[実行例2]
>show ip interface gigabitethernet 1/2.5 detail Date 20XX/01/01 12:00:00 UTC Eth1/2.5 VRF: 10 Status: UP,MULTICAST,BROADCAST mtu: 1500 MAC address: 0012.e286.5300 IPv4: 192.0.2.1/24 broadcast 192.0.2.255 PRIMARY, SUBNETBROD IPv4: 192.0.2.10/24 broadcast 192.0.2.255 VRRP IPv4 uRPF: Strict Mode VRRP: Enable Multicast Routing: Disable Time-since-last-status-change: 30,00:10:00 Last down at: 20XX/01/01 11:00:00 UTC VLAN ID: 100 Description: subnetwork100 Detail status: Up Track-Target: TRACK1 ID: 30001 State: Down [Out octets/packets counter] IPv4 Out All octets : 20000 IPv4 Out All packets : 250 IPv4 Out Discards packets : 130 IPv4 Out Discards(BCU-CPU) packets: 4 [In octets/packets counter] IPv4 In All octets : 28000 IPv4 In All packets : 350 IPv4 In Error packets : 50 IPv4 In Discards packets : 15 IPv4 In NoRoutes packets : 30 IPv4 In Error(BCU-CPU) packets : 25 IPv4 In Discards(BCU-CPU) packets : 2 |
[実行例2の表示説明]
表示項目 |
表示内容 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
VRF |
VRF ID |
対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 |
Status |
インタフェースの状態 |
UP:運用中 DOWN:非運用中 ADMIN-DOWN:連携機能による非運用中 ・仮想ルータの優先度が0になった場合 ・連携先トラックの状態がDownの場合 |
インタフェースの設定項目 |
POINTtoPOINT:Point to Point MULTICAST:マルチキャスト BROADCAST:ブロードキャスト LOOPBACK:ループバック |
|
mtu |
インタフェースのMTU |
「コンフィグレーションガイド Vol.3」 「1.4.3 MTUとフラグメント」を参照 |
MAC address |
MACアドレス |
インタフェースから送信するパケットで使用するMACアドレス |
IPv4 |
IPv4アドレス |
− |
IPインタフェースタイプ |
broadcast:ブロードキャスト型 |
|
アドレスの設定状態 |
PRIMARY:コンフィグレーションでプライマリIPアドレスとして設定 VRRP:アクセプトモードを設定したVRRPがマスタになった SUBNETBROD:IPv4パケット中継を指定 DUPLICATED:アドレスが重複 |
|
IPv4 uRPF |
IPv4のuRPF設定状態 |
Strict Mode:Strictモード Loose Mode:Looseモード Disable:uRPF未設定 |
IPv4 VRRP |
IPv4のVRRP動作状態 |
Enable:有効 Disable:無効 |
IPv4 Multicast Routing |
IPv4マルチキャスト設定状態 |
Enable:設定 Disable:未設定 |
Time-since-last-status-change |
UP/DOWN状態経過時間 |
インタフェースの状態が最後に変化してからの経過時間 時:分:秒:24時間以内の場合 日数,時:分:秒:24時間を超えた場合 Over 100 days:100日を超えた場合 -----:未発生 |
Last down at |
インタフェースダウン時刻 |
インタフェースが最後にダウンした時刻 年/月/日 時:分:秒 タイムゾーン -----:未発生 |
VLAN ID |
VLAN ID |
1〜4095:VLAN ID Untagged:Untagged時 サブインタフェースまたはVLANインタフェースの場合に表示されます。 |
Description |
補足説明 |
コンフィグレーションコマンドdescriptionを設定している場合にその内容が表示されます。 descriptionコマンドの設定がない場合でも,VLANインタフェースのときはインタフェース名が表示されます。 |
Detail status |
インタフェース状態の詳細情報※1 |
Up:運用中 Down:運用不可中 Disable:運用停止中 Disable(track):トラッキング連携による運用停止中 Fault:障害中 Inactive:inactivate中 Initialize:オートネゴシエーション機能が動作中 |
Track-Target |
トラック名 |
トラッキング連携しているトラック名 代替連携を設定している場合は(not)を付加して表示します。トラッキング連携を設定していない場合,表示しません。 |
ID |
トラックID |
トラッキング連携しているトラックID トラッキング連携を設定していない場合,表示しません。 |
State |
トラッキング連携しているトラックの状態 |
Up:Up状態 Down:Down状態 該当するコンフィグレーションコマンドtrack-targetを設定していない場合は,Down状態となります。 トラッキング連携を設定していない場合,表示しません。 |
IPv4 Out All octets |
送信オクテット数※2※3 |
− |
IPv4 Out All packets |
送信パケット数※2※3 |
− |
IPv4 Out Discards packets |
送信廃棄パケット数※2※3 |
− |
IPv4 Out Discards(BCU-CPU) packets |
BCU-CPU内で廃棄した送信パケット数 |
− |
IPv4 In All octets |
受信オクテット数※2※3 |
− |
IPv4 In All packets |
受信パケット数※2※3 |
− |
IPv4 In Error packets |
エラー(IPヘッダチェックサムエラー,バージョンエラー,TTLオーバー・ヘッダ長異常,形式エラー)による受信廃棄パケット数※2※3 |
− |
IPv4 In Discards packets |
エラー以外の受信廃棄パケット数※2※3 |
− |
IPv4 In NoRoutes packets |
送信経路なしによる受信廃棄パケット数※2※3 |
− |
IPv4 In Error(BCU-CPU) packets |
BCU-CPU内でエラーによって廃棄した受信パケット数 |
− |
IPv4 In Discards(BCU-CPU) packets |
BCU-CPU内でエラー以外によって廃棄した受信パケット数 |
− |
- 注※1 インタフェース種別グループよって表示対象が異なります。インタフェース種別グループごとの表示対象を次に示します。
-
-
イーサネットインタフェース,マネージメントポート:ポート状態を表示
-
ポートチャネルインタフェース:チャネルグループ状態を表示
-
イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース:サブインタフェース状態を表示
-
VLANインタフェース:VLAN状態を表示
-
ループバックインタフェース,AUXポート:表示しない
-
注※2 運用中のPSUの統計情報を表示します。運用中のPSUがない場合は,"-"を表示します。
注※3 インタフェース統計モードがレイヤ2中継の統計取得状態の場合は,0を表示します。
[実行例3]
> show ip interface null 0 statistics Date 20XX/03/14 12:00:00 UTC Interface Name : null Status : UP IPv4 Discard Packets : 10000 IPv4 Discard(BCU-CPU) Packets: 8000 > |
[実行例3の表示説明]
表示項目 |
表示内容 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
Interface Name |
インタフェース名 |
"null"固定 |
Status |
インタフェースの状態 |
UP:運用中 DOWN:非運用中 |
IPv4 Discard Packets |
IPv4のNullインタフェースの廃棄パケット数※ |
コマンド実行時点での,Nullインタフェースの廃棄パケット数 |
IPv4 Discard(BCU-CPU) Packets |
BCU-CPU内で廃棄したIPv4のNullインタフェースのパケット数 |
コマンド実行時点での,BCU-CPU内で廃棄したNullインタフェースのパケット数 |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
The command cannot be executed in the standby system. |
このコマンドは待機系では実行できません。 |
The command cannot be executed. Try again. |
コマンドを実行できません。再実行してください。 |
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. |
このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 |
The specified interface does not exist. |
指定したインタフェースは存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。 |
The specified interface type is incorrect. |
指定した<interface type>が不正です。指定パラメータを確認して再実行してください。 |
The specified track-target does not exist. |
指定したトラックは存在しません。 |
The specified VRF does not exist. (VRF = <vrf id>) |
指定したVRFは存在しません。 <vrf id>:VRF ID |
[注意事項]
なし