MIBレファレンス


2.15.1 ifXTable

次に示すインタフェースのifMIBグループについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

ifMIB OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 31}
ifMIBObjects OBJECT IDENTIFIER ::= {ifMIB 1}
ifXTable OBJECT IDENTIFIER ::= {ifMIBObjects 1}

(2) 実装仕様

ifXTableの実装仕様を次の表に示します。

表2‒57 ifXTableの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

ifXTable

{ifMIBObjects 1}

NA

[規格] インタフェースエンティティの追加オブジェクトのテーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

ifXEntry

{ifXTable 1}

NA

[規格] インタフェース情報の追加リスト。

AUGMENTS {ifEntry}

[実装] 規格に同じ。

Y

3

ifName

{ifXEntry 1}

R/O

[規格] インタフェース名。

[実装] インタフェース種別ごとの固定文字列。

Y

4

ifInMulticastPkts

{ifXEntry 2}

R/O

[規格] 上位プロトコルへ通知したマルチキャストパケットの数。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。※1

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。※1

  • サブインタフェース:規格に同じ。※2

  • VLANインタフェース:規格に同じ。※3※4

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

5

ifInBroadcastPkts

{ifXEntry 3}

R/O

[規格] 上位プロトコルへ通知したブロードキャストパケットの数。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。

  • サブインタフェース:0固定。

  • VLANインタフェース:0固定。

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

6

ifOutMulticastPkts

{ifXEntry 4}

R/O

[規格] 上位レイヤが送信したマルチキャストパケットの数。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。※1

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。※1

  • サブインタフェース:規格に同じ。※2

  • VLANインタフェース:規格に同じ。※3※4

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

7

ifOutBroadcastPkts

{ifXEntry 5}

R/O

[規格] 上位レイヤが送信したブロードキャストパケットの数。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。

  • サブインタフェース:0固定。

  • VLANインタフェース:0固定。

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

8

ifHCInOctets

{ifXEntry 6}

R/O

[規格] このインタフェースで受信した,badパケットを含むオクテットの数。ifInOctetsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総受信オクテット数。

  • ポートチャネルインタフェース:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総受信オクテット数。

  • サブインタフェース:MACヘッダのDAフィールドからDATAおよびPADまでのフレーム長の総受信オクテット数。※2

  • VLANインタフェース:MACヘッダのDAフィールドからDATAおよびPADまでのフレーム長の総受信オクテット数。※3

  • ループバックインタフェース:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総受信オクテット数。

  • マネージメントポート:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総受信オクテット数。

  • AUXポート:0固定。

Y

9

ifHCInUcastPkts

{ifXEntry 7}

R/O

[規格] 上位プロトコルへ通知したユニキャストパケットの数。ifInUcastPktsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。

  • サブインタフェース:規格に同じ。※2

  • VLANインタフェース:規格に同じ。※3

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

10

ifHCInMulticastPkts

{ifXEntry 8}

R/O

[規格] 上位プロトコルへ通知したマルチキャストパケットの数。ifInMulticastPktsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。※1

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。※1

  • サブインタフェース:規格に同じ。※2

  • VLANインタフェース:規格に同じ。※3※4

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

11

ifHCInBroadcastPkts

{ifXEntry 9}

R/O

[規格] 上位プロトコルへ通知したブロードキャストパケットの数。ifInBroadcastPktsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。

  • サブインタフェース:0固定。

  • VLANインタフェース:0固定。

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

12

ifHCOutOctets

{ifXEntry 10}

R/O

[規格] このインタフェースで送信した,badパケットを含むオクテットの数。ifOutOctetsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総送信オクテット数。

  • ポートチャネルインタフェース:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総送信オクテット数。

  • サブインタフェース:MACヘッダのDAフィールドからDATAおよびPADまでのフレーム長の総送信オクテット数。※2

  • VLANインタフェース:MACヘッダのDAフィールドからDATAおよびPADまでのフレーム長の総送信オクテット数。※3

  • ループバックインタフェース:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総送信オクテット数。

  • マネージメントポート:badパケットを含む,MACヘッダのDAフィールドからFCSまでのフレーム長の総送信オクテット数。

  • AUXポート:0固定。

Y

13

ifHCOutUcastPkts

{ifXEntry 11}

R/O

[規格] 上位レイヤが送信したユニキャストパケットの数。ifOutUcastPktsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。※5

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。※5

  • サブインタフェース:規格に同じ。※2

  • VLANインタフェース:規格に同じ。※3

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

14

ifHCOutMulticastPkts

{ifXEntry 12}

R/O

[規格] 上位レイヤが送信したマルチキャストパケットの数。ifOutMulticastPktsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。※1

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。※1

  • サブインタフェース:規格に同じ。※2

  • VLANインタフェース:規格に同じ。※3※4

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

15

ifHCOutBroadcastPkts

{ifXEntry 13}

R/O

[規格] 上位レイヤが送信したブロードキャストパケットの数。ifOutBroadcastPktsの64ビット版。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。

  • サブインタフェース:0固定。

  • VLANインタフェース:0固定。

  • ループバックインタフェース:規格に同じ。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

16

ifLinkUpDownTrapEnable

{ifXEntry 14}

R/NW

[規格] このインタフェースが,LinkUp/LinkDownによってSNMP通知を送信するかを示す。

  • enabled(1)

  • disabled(2)

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:規格に同じ。

  • ポートチャネルインタフェース:規格に同じ。

  • サブインタフェース:規格に同じ。

  • VLANインタフェース:規格に同じ。

  • ループバックインタフェース:disabled(2)固定。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:disabled(2)固定。

Y

17

ifHighSpeed

{ifXEntry 15}

R/O

[規格] このインタフェースの現在の回線速度(Mbit/s)。Mbit/s未満は四捨五入。

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:コンフィグレーションコマンドbandwidthが設定されていない場合は,該当インタフェースの回線速度※6を表示し,設定されている場合は,その設定値を表示する。

  • ポートチャネルインタフェース:チャネルグループに所属するポートの送受信可能状態ポートの回線速度の合計値。チャネルグループがダウン状態の場合は,チャネルグループに所属する回線速度の合計値※7。チャネルグループに所属するポートが一つもない場合は,1000固定。

  • サブインタフェース:イーサネットインタフェースまたはポートチャネルインタフェースと同じ。

  • VLANインタフェース:0固定。

  • ループバックインタフェース:0固定。

  • マネージメントポート:規格に同じ。

  • AUXポート:0固定。

Y

18

ifPromiscuousMode

{ifXEntry 16}

R/NW

[規格] 受信モードを示す。

  • true(1)

  • false(2)

[実装] false(2)

Y

19

ifConnectorPresent

{ifXEntry 17}

R/O

[規格] 物理回線との接続状態。

  • true(1)

  • false(2)

[実装] インタフェースによる。

  • イーサネットインタフェース:true(1)。

  • ポートチャネルインタフェース:false(2)。

  • サブインタフェース:false(2)。

  • VLANインタフェース:false(2)。

  • ループバックインタフェース:false(2)。

  • マネージメントポート:true(1)。

  • AUXポート:true(1)。

Y

20

ifAlias

{ifXEntry 18}

R/NW

[規格] ネットワークマネージャによって定義されるAlias名。

[実装] コンフィグレーションで各インタフェースに設定されている補足説明。

Y

21

ifCounterDiscontinuityTime

{ifXEntry 19}

R/O

[規格] カウンタ情報が非連続な状態になった時のsysUpTime。

[実装] 0固定。

M

注※1

ポーズパケットについては,「2.3.2 ifTable」の注意事項を参照してください。

注※2

インタフェース統計モードがレイヤ2中継の統計取得状態の場合は,0固定です。

注※3

インタフェース統計モードがレイヤ2中継の統計取得状態の場合は,レイヤ2中継のフレームをカウントします。インタフェース統計モードがレイヤ3中継の統計取得状態の場合は,レイヤ3中継のパケットをカウントします。

注※4

インタフェース統計モードがレイヤ2中継の統計取得状態の場合は,ブロードキャストフレームを送受信したときもカウントします。

注※5

エラーが原因で送信できなかったパケットを含みます。

注※6

ポートの状態がactive up以外の場合,複数の速度を持つポートでは,最速値を表示します。ただし,SFP+/SFP共用ポートの場合は,コンフィグレーションコマンドspeedで設定した回線速度を表示します。

注※7

複数の速度を持つポートでは,最速値を表示します。ただし,SFP+/SFP共用ポートの場合は,コンフィグレーションコマンドspeedで設定した回線速度を表示します。