MIBレファレンス


2.11.12 ospfAreaAggregateTable

OSPFの各エリアで集約されたアドレス情報に関するMIBです。

OSPFドメインを分割しているとき,本MIBはドメイン番号が最小のドメインの情報だけが対象となります。

また,本MIBはグローバルネットワークの情報だけが対象となります。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

ospf OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 14}
ospfAreaAggregateTable OBJECT IDENTIFIER ::= {ospf 14}

(2) 実装仕様

ospfAreaAggregateTableの実装仕様を次の表に示します。

表2‒43 ospfAreaAggregateTableの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

ospfAreaAggregateTable

{ospf 14}

NA

[規格] IPアドレスとIPサブネットマスクを対として指定したIPアドレスのテーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

ospfAreaAggregateEntry

{ospfAreaAggregateTable 1}

NA

[規格] IPアドレスとIPサブネットマスクを対として指定したIPアドレスのリスト。

INDEX

{ ospfAreaAggregateAreaID,

ospfAreaAggregateLsdbType,

ospfAreaAggregateNet,

ospfAreaAggregateMask }

[実装] 規格に同じ。

Y

3

ospfAreaAggregateAreaID

{ospfAreaAggregateEntry 1}

R/O

[規格] アドレス集約したエリア。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

ospfAreaAggregateLsdbType

{ospfAreaAggregateEntry 2}

R/O

[規格] アドレス集約のタイプ。このエントリは,このアドレス集約に適用されるリンク状態データベース(LSDB)のタイプを示します。

  • summaryLink(3)

  • nssaExternalLink(7)

[実装] 規格に同じ。

Y

5

ospfAreaAggregateNet

{ospfAreaAggregateEntry 3}

R/O

[規格] ネットワークまたはサブネットのIPアドレス。

[実装] 規格に同じ。

Y

6

ospfAreaAggregateMask

{ospfAreaAggregateEntry 4}

R/O

[規格] ネットワークまたはサブネットに関係するサブネットマスク。

[実装] 規格に同じ。

Y

7

ospfAreaAggregateStatus

{ospfAreaAggregateEntry 5}

R/NC

[規格] このエントリのステータスを示します。

[実装] active(1)固定。ただし,Read_Onlyです。

Y

8

ospfAreaAggregateEffect

{ospfAreaAggregateEntry 6}

R/NC

[規格] 範囲に包括されるサブネットが集約アドレスを広告する契機となるか,エリア外に広告されないサブネットとなるかを示します。

  • advertiseMatching(1)

  • doNotAdvertiseMatching(2)

[実装] 規格に同じ。ただし,Read_Onlyです。

Y

9

ospfAreaAggregateExtRouteTag

{ospfAreaAggregateEntry 7}

R/NC

[規格] NSSAのタグ。

[実装] 未実装。

N