MIBレファレンス


2.11.10 ospfVirtNbrTable

OSPFの仮想隣接ルータ情報に関するMIBです。

OSPFドメインを分割しているとき,本MIBはドメイン番号が最小のドメインの情報だけが対象となります。

また,本MIBはグローバルネットワークの情報だけが対象となります。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

ospf OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 14}
ospfVirtNbrTable OBJECT IDENTIFIER ::= {ospf 11}

(2) 実装仕様

ospfVirtNbrTableの実装仕様を次の表に示します。

表2‒41 ospfVirtNbrTableの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

ospfVirtNbrTable

{ospf 11}

NA

[規格] 仮想隣接ルータの情報を格納するテーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

ospfVirtNbrEntry

{ospfVirtNbrTable 1}

NA

[規格] 各仮想隣接ルータの情報リスト。

INDEX

{ ospfVirtNbrArea,

ospfVirtNbrRtrId }

[実装] 規格に同じ。

Y

3

ospfVirtNbrArea

{ospfVirtNbrEntry 1}

R/O

[規格] 通過するエリアのエリアID。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

ospfVirtNbrRtrId

{ospfVirtNbrEntry 2}

R/O

[規格] 仮想隣接ルータのルータID。

[実装] 規格に同じ。

Y

5

ospfVirtNbrIpAddr

{ospfVirtNbrEntry 3}

R/O

[規格] 仮想隣接ルータのIPアドレス。

[実装] 規格に同じ。

Y

6

ospfVirtNbrOptions

{ospfVirtNbrEntry 4}

R/O

[規格] 仮想隣接ルータのオプション実行能力。

  • Bit 1:サービスタイプベースルーティング

  • Bit 2:IPマルチキャストルーティング

[実装] 規格に同じ。

Y

7

ospfVirtNbrState

{ospfVirtNbrEntry 5}

R/O

[規格] この仮想隣接ルータとの関係を表す状態。

  • down(1)

  • attempt(2)

  • init(3)

  • twoWay(4)

  • exchangeStart(5)

  • exchange(6)

  • loading(7)

  • full(8)

[実装] 規格に同じ。

Y

8

ospfVirtNbrEvents

{ospfVirtNbrEntry 6}

R/O

[規格] この仮想リンクの状態が変化したか,エラーが発生した回数。

[実装] 規格に同じ。

Y

9

ospfVirtNbrLsRetransQLen

{ospfVirtNbrEntry 7}

R/O

[規格] 再送キューの現在の長さ。

[実装] 規格に同じ。

Y

10

ospfVirtNbrHelloSuppressed

{ospfVirtNbrEntry 8}

R/O

[規格] Helloパケットが隣接に抑止されているかを示します。

[実装] 未実装。

N

11

ospfVirtNbrRestartHelperStatus

{ospfVirtNbrEntry 9}

R/O

[規格] ルータが,隣接のためにグレースフル・リスタートヘルパーとして動作しているかを示します。

  • notHelping(1)

  • helping(2)

[実装] 未実装。

N

12

ospfVirtNbrRestartHelperAge

{ospfVirtNbrEntry 10}

R/O

[規格] グレースフル・リスタートの残り時間。

[実装] 未実装。

N

13

ospfVirtNbrRestartHelperExitReason

{ospfVirtNbrEntry 11}

R/O

[規格] 最後のグレースフル・リスタートヘルパーの結果。

  • none(1)

  • inProgress(2)

  • completed(3)

  • timedOut(4)

  • topologyChanged(5)

[実装] 未実装。

N