MIBレファレンス


2.9.1 dot3StatsTable

特定のシステムに接続されたイーサネットライクなインタフェースの統計情報に関するMIB(Ethernet Like MIB)です。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

transmission OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 10}
dot3 OBJECT IDENTIFIER ::= {transmission 7}
dot3StatsTable OBJECT IDENTIFIER ::= {dot3 2}

(2) 実装仕様

dot3StatsTableの実装仕様を次の表に示します。

表2‒29 dot3StatsTableの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

dot3StatsTable

{dot3 2}

NA

[規格] 特定のシステムに接続されたイーサネットライクなインタフェースの統計情報テーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

dot3StatsEntry

{dot3StatsTable 1}

NA

[規格] イーサネットライクなメディアへの特定のインタフェースの統計情報リスト。

INDEX

{ dot3StatsIndex }

[実装] 規格に同じ。

Y

3

dot3StatsIndex

{dot3StatsEntry 1}

R/O

[規格] イーサネットライクなメディアへのインタフェースのインデックス値。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

dot3StatsAlignmentErrors

{dot3StatsEntry 2}

R/O

[規格] 正しいフレーム長ではなく,かつFCSチェックで検出された受信フレーム数。※1

[実装] 規格に同じ。※2

Y

5

dot3StatsFCSErrors

{dot3StatsEntry 3}

R/O

[規格] 正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された受信フレーム数。※1

[実装] 規格に同じ。※2

Y

6

dot3StatsSingleCollisionFrames

{dot3StatsEntry 4}

R/O

[規格] 1回のコリジョンだけで送信が成功したフレーム数。

[実装] 規格に同じ。

Y

7

dot3StatsMultipleCollisionFrames

{dot3StatsEntry 5}

R/O

[規格] 特定のインタフェースで2回以上のコリジョンで送信が成功したフレーム数。※1

[実装] 規格に同じ。

Y

8

dot3StatsSQETestErrors

{dot3StatsEntry 6}

R/O

[規格] SQE TEST ERRORメッセージが発生した回数。

[実装] 0固定。

M

9

dot3StatsDeferredTransmissions

{dot3StatsEntry 7}

R/O

[規格] 伝送路ビジーによって最初の送信が遅れたフレーム数。※1

[実装] 規格に同じ。

Y

10

dot3StatsLateCollisions

{dot3StatsEntry 8}

R/O

[規格] 1slotTime後で,コリジョンを検出した回数。

[実装] 規格に同じ。

Y

11

dot3StatsExcessiveCollisions

{dot3StatsEntry 9}

R/O

[規格] 過度の衝突(16回)による転送失敗数。

[実装] 規格に同じ。

Y

12

dot3StatsInternalMacTransmitErrors

{dot3StatsEntry 10}

R/O

[規格] MACサブレイヤ内での送信障害によって送信が失敗した回数。

[実装] 規格に同じ。※3

M

13

dot3StatsCarrierSenseErrors

{dot3StatsEntry 11}

R/O

[規格] 送信時にキャリアがなかった回数。

[実装] 規格に同じ。

Y

14

dot3StatsFrameTooLongs

{dot3StatsEntry 13}

R/O

[規格] 最大許容フレーム長を超えた受信フレーム数。※1

[実装] 規格に同じ。

Y

15

dot3StatsInternalMacReceiveErrors

{dot3StatsEntry 16}

R/O

[規格] MACサブレイヤ内での受信エラーによって受信が失敗したフレーム数。

[実装] 0固定。

M

16

dot3StatsEtherChipSet

{dot3StatsEntry 17}

R/O

[規格] インタフェースで使われているチップセットを示すオブジェクト識別子。

[実装] 0.0固定

M

17

dot3StatsSymbolErrors

{dot3StatsEntry 18}

R/O

[規格] シンボル(符号)エラーが発生したフレーム数。

[実装] 規格に同じ。

Y

18

dot3StatsDuplexStatus

{dot3StatsEntry 19}

R/O

[規格] MACエンティティの現在の動作モード。

  • unknown(1)

  • halfDuplex(2)

  • fullDuplex(3)

[実装] 規格に同じ。

Y

19

dot3StatsRateControlAbility

{dot3StatsEntry 20}

R/O

[規格] 1000Mbps以上のインタフェースでのレートコントロール機能のサポート有無。

  • true(1)

  • false(2)

[実装] 規格に同じ。

Y

20

dot3StatsRateControlStatus

{dot3StatsEntry 21}

R/O

[規格] このインタフェースのMACサブレイヤの現在作動の速度制御モード。

  • rateControlOff(1)

  • rateControlOn(2)

  • unknown(3)

[実装] 規格に同じ。

Y

注※1 フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。

注※2 次のNIFではポートがupしたときに,カウントアップすることがあります。

・NL1G-12T

・NL1G-12S

注※3 次のNIF以外では0固定です。

・NLCG-1Q

・NMCG-1C