MIBレファレンス


2.5.10 ipNetToPhysicalTable

IPアドレスと物理アドレスのマッピングテーブルに関するMIBです。

本MIBはグローバルネットワークの情報だけが対象となります。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

ip OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 4}
ipNetToPhysicalTable OBJECT IDENTIFIER ::= {ip 35}

(2) 実装仕様

ipNetToPhysicalTableの実装仕様を次の表に示します。

表2‒17 ipNetToPhysicalTableの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

ipNetToPhysicalTable

{ip 35}

NA

[規格] IPアドレスから物理アドレスへのマッピングに使用されるIPアドレス変換テーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

ipNetToPhysicalEntry

{ipNetToPhysicalTable 1}

NA

[規格] 物理アドレスに対応した一つのIPアドレスのリスト。

INDEX

{ ipNetToPhysicalIfIndex,

ipNetToPhysicalNetAddressType,

ipNetToPhysicalNetAddress }

[実装] 規格に同じ。

Y

3

ipNetToPhysicalIfIndex

{ipNetToPhysicalEntry 1}

NA

[規格] このエントリが適用できるインタフェースのインデックス値。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

ipNetToPhysicalNetAddressType

{ipNetToPhysicalEntry 2}

NA

[規格] アドレスのタイプ。

  • unknown(0)

  • ipv4(1)

  • ipv6(2)

  • ipv4z(3)

  • ipv6z(4)

  • dns(16)

[実装] 規格に同じ。

Y

5

ipNetToPhysicalNetAddress

{ipNetToPhysicalEntry 3}

NA

[規格] メディアに依存した物理アドレスに対応するIPアドレス。

[実装] 規格に同じ。

Y

6

ipNetToPhysicalPhysAddress

{ipNetToPhysicalEntry 4}

R/NC

[規格] メディアに依存した物理アドレス。

[実装] 規格に同じ。ただし,Read_Onlyです。

Y

7

ipNetToPhysicalLastUpdated

{ipNetToPhysicalEntry 5}

R/O

[規格] このエントリが最後に更新されたときのsysUpTimeの値。最後の更新がシステムの再初期化以前に行われた場合は0を応答します。

[実装] 未実装。

N

8

ipNetToPhysicalType

{ipNetToPhysicalEntry 6}

R/NC

[規格] マッピングのタイプ。

  • other(1)

  • invalid(2)

  • dynamic(3)

  • static(4)

  • local(5)

[実装] 規格に同じ。ただし,Read_Onlyです。

ほかのVRFからインポートされたエントリはother(1)になります。

Y

9

ipNetToPhysicalState

{ipNetToPhysicalEntry 7}

R/O

[規格] 近隣到達不能検出の状態。近隣到達不能検出が使われていない場合(例えば,IPv4)は,常にunknown(6)を応答します。

  • reachable(1)

  • stale(2)

  • delay(3)

  • probe(4)

  • invalid(5)

  • unknown(6)

  • incomplete(7)

[実装] 規格に同じ。ほかのVRFからインポートされたエントリはunknown(6)になります。

Y

10

ipNetToPhysicalRowStatus

{ipNetToPhysicalEntry 8}

R/NC

[規格] このエントリの状態。

  • active(1)

  • notInService(2)

  • notReady(3)

  • createAndGo(4)

  • createAndWait(5)

  • destroy(6)

[実装] 規格に同じ。ただし,Read_Onlyです。

Y