メッセージ・ログレファレンス


1.1.2 ログの種類

本装置が取得するログは運用ログと統計ログの2種類があります。運用ログはシステムメッセージ,コマンド応答メッセージ,コンフィグレーションエラーメッセージおよび入力コマンドをログとして時系列で取得します。統計ログはシステムメッセージの統計情報をログとして取得します。

運用ログと統計ログの特徴を次の表に示します。

表1‒2 運用ログと統計ログの特徴

項目

運用ログ

統計ログ

ログの内容

  • メッセージ,入力コマンドを時系列で取得します。※1

  • 同一のシステムメッセージ※2ごとに,最も古い発生時刻と最新の発生時刻,累積回数の統計情報を記録します。

取得の対象とする情報

  • システムメッセージ

  • コマンド応答メッセージ

  • コンフィグレーションエラーメッセージ

  • 入力コマンド

  • システムメッセージ

ログの取得数

  • 運用ログの取得数は20万件※3です。

  • メッセージ種別ごとに最小保存件数が決められています。最小保存件数はコンフィグレーションコマンドlogging save-countで変更できます。デフォルトは一律500件です。

  • メッセージ種別SCR-KEY,SCR-CNFERR,およびSCR-CMDRSPについては,最大保存件数は20000件です。

  • 統計ログの取得数は5000件です。

ログの取得数オーバー時の処理

  • 保存している運用ログのうち,メッセージ種別ごとの最小保存件数分の運用ログを除いた古い運用ログを削除します。

  • 保存している統計ログのうち,最もイベントレベルが低い統計ログを削除します。該当する統計ログが複数ある場合,該当する統計ログの中で最後の発生時刻が最も古い統計ログを削除します。

注※1

複数のログを同時に取得すると,時系列順に表示されないことがあります。

注※2

次の表示内容が一致した場合に同一のシステムメッセージと見なします。

・BCU番号

・系状態

・イベントレベル

・メッセージ種別

・メッセージ種別詳細情報

・メッセージ識別子

・付加情報の上位2桁

ただし,メッセージ種別詳細情報がプロトコルなどの論理的な部位および番号を示す場合,同一のシステムメッセージと見なす条件からメッセージ種別詳細情報を除外します。

注※3

取得できる運用ログの件数は実際に取得したそれぞれの運用ログの長さによって異なりますが,最低でも20万件までの運用ログが取得できます。