コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ip pim rp-candidate

本装置をIPv4 PIM-SMのランデブーポイント候補として設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
ip pim [vrf <vrf id>] rp-candidate loopback <loopback id> [priority <value>] [group-list <access list name>] [holdtime <seconds>]
情報の削除
no ip pim [vrf <vrf id>] rp-candidate loopback <loopback id>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vrf <vrf id>

対象のVRFを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークに対して指定します。

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

loopback <loopback id>

ループバックインタフェースを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

priority <value>

ランデブーポイントを決定するための優先度を指定します。優先度の値が最も小さいルータがランデブーポイントとなります。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    255

  2. 値の設定範囲

    0〜255

group-list <access list name>

該当するランデブーポイントが管理するグループアドレス(クラスDのIPアドレス)のアクセスリストを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    224.0.0.0/4(グループアドレスが224.0.0.0でマスク長が4)

  2. 値の設定範囲

    31文字以内のアクセスリスト名を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

holdtime <seconds>

本装置が送信するPIM Candidate-RP-Advertisementメッセージ内のランデブーポイントの保持期間(秒)を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    150

  2. 値の設定範囲

    10〜3600

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. <access list name>にはip access-list standardコマンドで設定したアクセスリストを指定してください。これ以外のコマンドで設定したアクセスリストは指定できません。

  2. 未設定のアクセスリストを指定した場合,本コマンドは無効となります。

  3. 本コマンドを使用する場合は,ループバックインタフェースにIPv4アドレスを設定してください。

  4. 本機能をVRFで使用する場合,VRF IDには,動作対象のループバックインタフェースが属しているVRF IDと同一の値を設定してください。

  5. <access list name>に指定するアクセスリストのワイルドカードマスクは,最上位ビットから連続するビット列となる値にしてください。

  6. holdtimeパラメータが未設定で,ip pim nonstop-forwardingコマンドの設定がある場合,holdtimeの値は260秒となります。

[関連コマンド]

ip pim sparse-mode
interface loopback
ip access-list standard
ip pim nonstop-forwarding