コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


ip pim rp-address

IPv4 PIM-SMで使用する静的ランデブーポイント機能を設定します。

静的ランデブーポイント機能とは,ランデブーポイントをコンフィグレーションで指定する機能です。

本コンフィグレーションを設定するグローバルネットワークまたはVRF内のループバックインタフェースに設定したアドレスを指定した場合は,本装置がランデブーポイントとして動作します。

[入力形式]

情報の設定
ip pim [vrf <vrf id>] rp-address <rp address> [<access list name>]
情報の削除
no ip pim [vrf <vrf id>] rp-address <rp address>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vrf <vrf id>

対象のVRFを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークに対して指定します。

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

<rp address>

ランデブーポイントのIPv4アドレスを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    IPv4アドレスをドット記法で指定します。

<access list name>

該当するランデブーポイントが管理するIPv4グループアドレスのアクセスリストを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    224.0.0.0/4(グループアドレスが224.0.0.0でマスク長が4)

  2. 値の設定範囲

    31文字以内のアクセスリスト名を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. <access list name>にはip access-list standardコマンドで設定したアクセスリストを指定してください。これ以外のコマンドで設定したアクセスリストは指定できません。

  2. 未設定のアクセスリストを指定した場合,本コマンドは無効となります。

  3. 本装置をランデブーポイントに設定する場合は,ループバックインタフェースのIPv4アドレスを指定してください。

  4. <access list name>に指定するアクセスリストのワイルドカードマスクは,最上位ビットから連続するビット列となる値にしてください。

[関連コマンド]

ip pim sparse-mode
ip access-list standard