コンフィグレーションガイド Vol.3


24.2.5 IPv4グループメンバの管理

〈この項の構成〉

(1) IGMPv2使用時のIPv4グループメンバ管理

IGMPv2使用時のグループメンバの登録および削除について説明します。

本装置が受信者からのIGMPv2 Reportメッセージを受信すると,マルチキャストグループ情報を登録します。Querier,Non-QuerierともにIGMPv2 Reportメッセージを受信すると,マルチキャストグループ情報を登録します。

本装置がマルチキャストグループへの離脱要求であるIGMPv2 Leaveメッセージを受信した場合,該当するマルチキャストグループ情報を削除しますが,QuerierとNon-Querierでは動作が異なります。

本装置がQuerierの場合

IGMPv2 Leaveメッセージを受信した時,離脱要求を受信したマルチキャストグループに参加しているほかの受信者の存在を確認するために,IGMPv2 Query(Group-Specific Query)メッセージを1秒間隔で2回送信します。そのあと,該当するマルチキャストグループ宛てのIGMPv2 Reportメッセージを1秒間受信しないときに,該当するマルチキャストグループ情報を削除します。

本装置がNon-Querierの場合

受信したIGMPv2 Leaveメッセージを無視します。Querierが送信したIGMPv2 Query(Group-Specific Query)メッセージを2回受信したあと,該当するマルチキャストグループ宛てのIGMPv2 Reportメッセージを1秒間受信しないときに,該当するマルチキャストグループ情報を削除します。

(2) IGMPv3使用時のIPv4グループメンバ管理

IGMPv3使用時のグループメンバの登録および削除について説明します。

本装置が受信者からのIGMPv3 Report(参加要求)メッセージを受信すると,マルチキャストグループ情報を登録します。ここでのマルチキャストグループ情報とは,グループアドレスと,そのグループアドレスに対応する送信元アドレスを指します。Querier,Non-QuerierともにIGMPv3 Report(参加要求)メッセージを受信すると,マルチキャストグループ情報を登録します。

本装置がマルチキャストグループへの離脱要求であるIGMPv3 Report(離脱要求)メッセージを受信した場合,該当するマルチキャストグループ情報を削除しますが,QuerierとNon-Querierでは動作が異なります。

本装置がQuerierの場合

IGMPv3 Report(離脱要求)メッセージを受信した時,該当するマルチキャストグループに参加しているほかの受信者の存在を確認するために,送信元リストの指定有無に応じて次に示すIGMPv3 Queryメッセージを1秒間隔で2回送信します。

  • 送信元リスト指定なし:Group-Specific Queryメッセージ

  • 送信元リスト指定あり:Group-and-Source-Specific Queryメッセージ

このIGMPv3 Report(離脱要求)メッセージを受信したあと,該当するマルチキャストグループ宛てのIGMPv3 Report(参加要求)メッセージを2秒間受信しないときに,該当するマルチキャストグループ情報を削除します。

本装置がNon-Querierの場合

IGMPv3 Report(離脱要求)メッセージを受信したあと,該当するマルチキャストグループ宛てのIGMPv3 Report(参加要求)メッセージを2秒間受信しないときに,該当するマルチキャストグループ情報を削除します。