コンフィグレーションガイド Vol.3


15.2.5 RIPパケットの送信抑止

〈この項の構成〉

(1) 特定インタフェースからレスポンスパケットの送信を抑止する設定

レスポンスパケットの送信抑止をインタフェース単位に設定します。

[設定のポイント]

インタフェース単位にレスポンスパケットの送信を抑止するにはpassive-interfaceコマンドを設定します。

図15‒14 RIPパケットの送信抑止

[図データ]

PCは本装置向きにデフォルト経路を設定しているため,RIPの学習は不要です。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# router rip

    (config-router)# network 192.168.1.0 0.0.0.255

    (config-router)# network 192.168.2.0 0.0.0.255

    (config-router)# passive-interface gigabitethernet 1/2

    ポート1/2でレスポンスパケットの送信を抑止する設定をします。

(2) 特定インタフェースだけレスポンスパケットを送信する設定

レスポンスパケットを送信できるすべてのインタフェースで送信を抑止して,特定のインタフェースにだけレスポンスパケットを送信できるように設定します。

[設定のポイント]

passive-interfaceコマンドでdefaultパラメータを設定したあと,レスポンスパケットを送信するインタフェースにだけno passive-interfaceコマンドを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# router rip

    (config-router)# passive-interface default

    すべてのインタフェースでレスポンスパケットの送信を抑止する設定をします。

  2. (config-router)# no passive-interface gigabitethernet 1/1

    ポート1/1でレスポンスパケットを送信する設定をします。