コンフィグレーションガイド Vol.3


14.2.7 VRF間にわたるスタティック経路の設定

VRF間にわたるスタティック経路を設定して,特定ホスト間のエクストラネットを実現します。

〈この項の構成〉

(1) IPv4の場合

[設定のポイント]

ip routeコマンドのネクストホップアドレスに続くvrfパラメータで,相手VRFを指定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip route vrf 2 172.16.3.1 255.255.255.255 10.3.1.100 vrf 3 noresolve

    VRF 2にスタティック経路172.16.3.1/32を生成します。ネクストホップとしてVRF 3の隣接ゲートウェイ10.3.1.100を指定します。

  2. (config)# ip route vrf 3 172.16.1.1 255.255.255.255 10.1.1.100 vrf 2 noresolve

    VRF 3にスタティック経路172.16.1.1/32を生成します。ネクストホップとしてVRF 2の隣接ゲートウェイ10.1.1.100を指定します。

(2) IPv6の場合

[設定のポイント]

ipv6 routeコマンドのネクストホップアドレスに続くvrfパラメータで,相手VRFを指定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ipv6 route vrf 2 2001:db8:ffff:31::1/128 2001:db8:30:1::2 vrf 3 noresolve

    VRF 2にスタティック経路2001:db8:ffff:31::1/128を生成します。ネクストホップとしてVRF 3の隣接ゲートウェイ2001:db8:30:1::2を指定します。

  2. (config)# ipv6 route vrf 3 2001:db8:ffff:21::1/128 2001:db8:20:1::2 vrf 2 noresolve

    VRF 3にスタティック経路2001:db8:ffff:21::1/128を生成します。ネクストホップとしてVRF 2の隣接ゲートウェイ2001:db8:20:1::2を指定します。