コンフィグレーションガイド Vol.3


12.2.3 仮想ルータへのIPv4アドレス設定

[設定のポイント]

仮想ルータへ仮想IPv4アドレスを設定します。仮想ルータへ仮想IPv4アドレスを設定すると,仮想ルータは動作を開始します。仮想ルータへ設定できるIPv4アドレスは一つだけです。

仮想ルータに設定するIPv4アドレスと仮想ルータを設定するインタフェースのIPv4アドレスが同じ場合,仮想ルータはIPアドレス所有者となり,優先度が255(固定)となります。

仮想IPv4アドレスを設定する仮想ルータIDは,同一IPサブネットワーク内でユニークとなるように設定してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 2/3

    (config-if)# ip address 192.168.10.10 255.255.255.0

    ギガビット・イーサネットインタフェース2/3に仮想ルータを設定するため,まずgigabitethernet 2/3のコンフィグレーションモードに移行します。イーサネットインタフェースへIPv4アドレスを設定していない場合は,ここでIPv4アドレスを設定します。

  2. (config-if)# vrrp 1 ip 192.168.10.1

    仮想ルータID 1の仮想ルータへ仮想IPv4アドレス192.168.10.1を設定します。

[注意事項]
  • 仮想ルータへIPアドレスを設定すると,仮想ルータは動作を始めます。ほかの仮想ルータの優先度設定によっては,仮想ルータがマスタとして追加される場合もあります。

  • 装置に仮想ルータを64個以上設定する場合は,「12.2.6 ADVERTISEMENTパケット送信間隔の設定」を参照してADVERTISEMENTパケットの送信間隔を調整してください。