コンフィグレーションガイド Vol.3


10.1.4 DHCP/BOOTPパケット転送時の設定内容

DHCP/BOOTPリレーエージェントがDHCP/BOOTPパケットを転送するときの設定内容を次に示します。

図10‒3 DHCP/BOOTPパケットの設定内容(1段)

[図データ]

パケット

(図中の番号)

パケット内の値

宛先IPアドレス

送信元IPアドレス

宛先UDPポート番号

送信元UDPポート番号

1.

255.255.255.255

0.0.0.0

67

任意

2.

192.0.2.41

192.0.2.42

67

68

3.

192.0.2.21

192.0.2.41

67

任意

4.

割り当てDHCPアドレス

192.0.2.21

68

67

図10‒4 DHCP/BOOTPパケットの設定内容(多段)

[図データ]

パケット

(図中の番号)

パケット内の値

宛先IPアドレス

送信元IPアドレス

宛先UDPポート番号

送信元UDPポート番号

1.

255.255.255.255

0.0.0.0

67

任意

2.

192.0.2.41

192.0.2.42

67

68

3.

192.0.2.61

192.0.2.62

67

68

4.

192.0.2.21

192.0.2.61

67

任意

5.

割り当てDHCPアドレス

192.0.2.21

68

67

表10‒3 DHCP/BOOTPパケット転送時の設定内容

パケット

フィールド

設定条件

設定する内容

サーバ宛て

クライアント宛て

DHCP/BOOTP

リレーエージェントアドレス

リレーエージェントアドレスが0.0.0.0で,リンクセレクションを付けないで転送する

DHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレスが設定されていない

受信インタフェースのプライマリIPアドレスを設定します

設定しません

DHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレスが設定されている

DHCP/BOOTPリレーエージェントIPアドレスを設定します

設定しません

リレーエージェントアドレスが0.0.0.0で,リンクセレクションを付けて転送する※1

ループバックインタフェースのIPアドレスを設定します※1

リレーエージェントアドレスが0.0.0.0以外

変更しません

リンクセレクションサブオプションが含まれる場合,リンクセレクションの値を設定します

ホップ数

なし

1増加させます

変更しません

リレーエージェント情報オプション

(Option82)

リレーエージェントアドレスが0.0.0.0で,Option82が付いていない

サーキットIDとリモートIDの二つのサブオプションを含む情報(Option82)を付けます※2

リレーエージェントアドレスが本装置のアドレス

受信した内容を変更しません

Option82を削除します※2

上記以外

受信した内容を変更しません

その他のオプション

なし

受信した内容を変更しません

受信した内容を変更しません

IP

送信元IPアドレス

なし

送信元インタフェースまたはループバックインタフェースのIPアドレスを設定します※1

リレーエージェントアドレスフィールドの値を設定します

宛先IPアドレス

ブロードキャストフラグがOFF

DHCP/BOOTPパケットの転送先を設定します

割り当てアドレスを設定します

ブロードキャストフラグがON

DHCP/BOOTPパケットの転送先を設定します

制限付きブロードキャストアドレスを設定します

(凡例) −:該当しない

注※1

Option82にリンクセレクションを含める場合,コンフィグレーションコマンドip dhcp relay source-interfaceによる送信元インタフェースの指定が必須となります。詳細は「表10‒4 サーバへ送信するDHCP/BOOTPパケットの設定内容」を参照してください。

注※2

コンフィグレーションコマンドip dhcp relay information option-insertを設定していない場合,受信した内容を変更しません。

表10‒4 サーバへ送信するDHCP/BOOTPパケットの設定内容

サーバへの送信条件

パケットフィールド

リンクセレクションとサーバIDオーバライドの付加

送信元インタフェース指定

送信元アドレス

リレーエージェントアドレス

両方付ける

あり

指定されたインタフェース

指定されたインタフェース

サーバIDオーバライドだけを付ける

なし

パケットの送信元(サーバ側)インタフェース

クライアント側のインタフェース

付けない

あり

指定されたインタフェース

クライアント側のインタフェース

なし

パケットの送信元(サーバ側)インタフェース

クライアント側のインタフェース