コンフィグレーションガイド Vol.3


6.2.2 Nullインタフェースの設定

〈この項の構成〉

(1) IPv4の場合

[設定のポイント]

Nullインタフェースを設定して,本装置を経由する特定のネットワーク宛て,または特定の端末宛てのパケットを廃棄します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface null 0

    Nullインタフェースを設定します。

  2. (config)# ip route 203.0.113.0 255.255.255.0 null 0

    スタティック経路203.0.113.0/24のネクストホップとしてNullインタフェースを指定します。これらのネットワーク宛てパケットが本装置を通過するとき,パケットは中継されないですべてNullインタフェースに送信され,廃棄されます。

(2) IPv6の場合

[設定のポイント]

Nullインタフェースを設定して,本装置を経由する特定のネットワーク宛て,または特定の端末宛てのパケットを廃棄します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface null 0

    Nullインタフェースを設定します。

  2. (config)# ipv6 route 2001:db8:ffff:1::/64 null 0

    スタティック経路2001:db8:ffff:1::/64のネクストホップとしてNullインタフェースを指定します。これらのネットワーク宛てパケットが本装置を通過するとき,パケットは中継されないですべてNullインタフェースに送信され,廃棄されます。