コンフィグレーションガイド Vol.2


25.2.3 ポリシーベースミラーリングの設定

ポリシーベースミラーリングの対象フレーム,および対象フレームのミラーリング先となる送信先インタフェースリストは,アクセスリストで指定します。送信先のインタフェースは,送信先インタフェースリストで設定します。

〈この項の構成〉

(1) 1モニターポート対1ミラーポートの設定

1モニターポート対1ミラーポートで動作させる場合の例を次に示します。この例では,アナライザをイーサネットインタフェース1/2に接続します。

[設定のポイント]

ミラーポートには,送信先インタフェースリストを設定します。モニターポートには,送信先インタフェースリストを動作に指定したアクセスリストをポリシーベースミラーリングとして設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# destination-interface-list MIRROR-LIST-A mode mirror

    (config-dest-mirror)# destination interface gigabitethernet 1/2

    (config-dest-mirror)# exit

    送信先インタフェースリスト(MIRROR-LIST-A)に,イーサネットインタフェース1/2をミラーポートとして設定します。

  2. (config)# ip access-list extended IPv4-MIRROR-A

    (config-ext-nacl)# permit tcp any any action policy-mirror-list MIRROR-LIST-A

    (config-ext-nacl)# exit

    IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-A)を作成して,IPv4パケットに対して送信先インタフェースリスト(MIRROR-LIST-A)を設定します。

  3. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    (config-if)# ip access-group IPv4-MIRROR-A in-mirror

    イーサネットインタフェース1/1の受信側に,IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-A)をポリシーベースミラーリングとして適用します。

(2) 1モニターポート対複数ミラーポートの設定

1モニターポート対複数ミラーポートで動作させる場合の例を次に示します。この例では,アナライザをイーサネットインタフェース1/2,2/2,および3/2に接続します。

[設定のポイント]

ミラーポートとして,送信先インタフェースリストに複数のインタフェースを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# destination-interface-list MIRROR-LIST-B mode mirror

    (config-dest-mirror)# destination interface gigabitethernet 1/2

    (config-dest-mirror)# destination interface gigabitethernet 2/2

    (config-dest-mirror)# destination interface gigabitethernet 3/2

    (config-dest-mirror)# exit

    送信先インタフェースリスト(MIRROR-LIST-B)に,イーサネットインタフェース1/2,2/2,および3/2をミラーポートとして設定します。

  2. (config)# ip access-list extended IPv4-MIRROR-B

    (config-ext-nacl)# permit udp any any action policy-mirror-list MIRROR-LIST-B

    (config-ext-nacl)# exit

    IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-B)を作成して,IPv4パケットに対して送信先インタフェースリスト(MIRROR-LIST-B)を設定します。

  3. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    (config-if)# ip access-group IPv4-MIRROR-B out-mirror

    イーサネットインタフェース1/1の送信側に,IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-B)をポリシーベースミラーリングとして適用します。

(3) 複数モニターポート対1ミラーポートの設定

複数モニターポート対1ミラーポートで動作させる場合の例を次に示します。この例では,アナライザをイーサネットインタフェース1/2に接続します。

[設定のポイント]

複数のモニターポートに,同一の送信先インタフェースリストを指定したアクセスリストを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# destination-interface-list MIRROR-LIST-C mode mirror

    (config-dest-mirror)# destination interface gigabitethernet 1/2

    (config-dest-mirror)# exit

    送信先インタフェースリスト(MIRROR-LIST-C)に,イーサネットインタフェース1/2をミラーポートとして設定します。

  2. (config)# ip access-list extended IPv4-MIRROR-C1

    (config-ext-nacl)# permit tcp any any action policy-mirror-list MIRROR-LIST-C

    (config-ext-nacl)# exit

    IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-C1)を作成して,IPv4パケットに対して送信先インタフェースリスト(MIRROR-LIST-C)を設定します。

  3. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    (config-if)# ip access-group IPv4-MIRROR-C1 out-mirror

    (config-if)# exit

    イーサネットインタフェース1/1の送信側に,IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-C1)をポリシーベースミラーリングとして適用します。

  4. (config)# ip access-list extended IPv4-MIRROR-C2

    (config-ext-nacl)# permit udp any any action policy-mirror-list MIRROR-LIST-C

    (config-ext-nacl)# exit

    IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-C2)を作成して,IPv4パケットに対して送信先インタフェースリスト(MIRROR-LIST-C)を設定します。

  5. (config)# interface gigabitethernet 2/1

    (config-if)# ip access-group IPv4-MIRROR-C2 in-mirror

    イーサネットインタフェース2/1の受信側に,IPv4アクセスリスト(IPv4-MIRROR-C2)をポリシーベースミラーリングとして適用します。