コンフィグレーションガイド Vol.2


22.1.2 動作仕様

ストームコントロールの動作仕様は次のとおりです。

〈この項の構成〉

(1) 対象フレーム

ストームコントロールは,装置単位およびイーサネットインタフェース単位に設定できます。ストームコントロールの対象にできるフレーム種別を次に示します。

(2) ストームの発生

装置でストームコントロールを有効にしたあと,監視するインタフェースに閾値を設定すると,ストームの監視を開始します。インタフェースには,フレーム種別ごとに,受信帯域の閾値を設定します。

ストームの監視には,対象インタフェースの受信側で,該当フレームのフレーム間ギャップからFCSまでのオクテット数で算出した値を使用します。なお,バーストサイズは19240オクテットであり,変更できません。

閾値を超えるフレームを受信したとき,ストームが発生したと判断します。発生時は,閾値を超えたフレームを廃棄し,コンフィグレーションコマンドstorm-control actionで設定した動作を実行します。このコマンドでは,次に示す動作を設定できます。

(3) ストームからの回復

ストームが発生したあと,受信帯域の閾値以下の状態が30秒間継続すると,ストームから回復したと判断します。回復時は,コンフィグレーションコマンドstorm-control actionで設定した動作を実行します。このコマンドでは,次に示す動作を設定できます。

なお,ストームの発生時または発生後に,対象インタフェースがinactive状態の場合,回復時の動作は実行しません。また,ストーム発生時の動作で対象インタフェースがinactive状態になった場合,ストームから回復しても自動ではactive状態に戻りません。ストームから回復したことを確認したあと,運用コマンドで該当インタフェースを復旧してください。