14.2.7 重要フロー保護の設定
重要フロー保護を使用する場合の設定例を次に示します。
- [設定のポイント]
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フレーム受信時に,宛先IPアドレス(192.0.2.1〜192.0.2.10)で通常フロー検出を,特定の宛先IPアドレス(192.0.2.5)で重要フロー検出をして,最大帯域監視を行います。
[コマンドによる設定]
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(config)# policer POLICER-6 in max-rate 500M max-burst 100k
ポリサーエントリ(POLICER-6)を作成して,次に示す設定をします。
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最大帯域監視の監視帯域:500Mbit/s
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最大帯域監視のバーストサイズ:100kbyte
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(config)# ip qos-flow-list PREMIUM-LIST
IPv4 QoSフローリスト(PREMIUM-LIST)を作成します。本リストを作成すると,IPv4 QoSフローリストモードに移行します。
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(config-ip-qos)# 10 qos ip any range-address 192.0.2.1 192.0.2.10 action policer POLICER-6
宛先IPアドレスが192.0.2.1〜192.0.2.10のフローに対して,ポリサーエントリ(POLICER-6)を指定したIPv4 QoSフローリストを設定します。
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(config-ip-qos)# 10 premium ip any host 192.0.2.5
重要フロー検出条件では,通常フロー検出条件と同じシーケンス番号10を指定し,宛先IPアドレス192.0.2.5をフロー検出条件とするIPv4 QoSフローリストを設定します。
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(config-ip-qos)# exit
IPv4 QoSフローリストモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。
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(config)# interface gigabitethernet 1/5
イーサネットインタフェース1/5のコンフィグレーションモードに移行します。
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(config-if)# ip qos-flow-group PREMIUM-LIST in
受信側にIPv4 QoSフローリスト(PREMIUM-LIST)を適用します。