コンフィグレーションガイド Vol.2


14.2.6 集約ポリサーによる最大帯域監視の設定

一つのポリサーエントリを複数のQoSフローエントリや複数のインタフェースに適用して,複数のフローをまとめて帯域を監視する場合の例を次に示します。

[設定のポイント]

最大帯域監視を設定したポリサーエントリを,異なるTCPポート番号でフロー検出する二つのQoSフローエントリに設定します。このQoSフローエントリを二つのインタフェースに設定することで,四つのフローをまとめて帯域を監視します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# policer POLICER-5 in max-rate 800M max-burst 200k

    ポリサーエントリ(POLICER-5)を作成して,次に示す設定をします。

    • 最大帯域監視の監視帯域:800Mbit/s

    • 最大帯域監視のバーストサイズ:200kbyte

  2. (config)# ip qos-flow-list QOS-LIST5

    IPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST5)を作成します。本リストを作成すると,IPv4 QoSフローリストモードに移行します。

  3. (config-ip-qos)# qos tcp any any eq http action policer POLICER-5

    宛先ポート番号がhttpのtcpフローに対してポリサーエントリ(POLICER-5)を指定したIPv4 QoSフローリストを設定します。

  4. (config-ip-qos)# qos tcp any any eq ftp action policer POLICER-5

    宛先ポート番号がftpのtcpフローに対してポリサーエントリ(POLICER-5)を指定したIPv4 QoSフローリストを設定します。

  5. (config-ip-qos)# exit

    IPv4 QoSフローリストモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。

  6. (config)# interface gigabitethernet 1/3

    イーサネットインタフェース1/3のコンフィグレーションモードに移行します。

  7. (config-if)# ip qos-flow-group QOS-LIST5 in

    受信側にIPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST5)を適用します。

  8. (config-if)# exit

    イーサネットインタフェース1/3のコンフィグレーションモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。

  9. (config)# interface gigabitethernet 1/4

    イーサネットインタフェース1/4のコンフィグレーションモードに移行します。

  10. (config-if)# ip qos-flow-group QOS-LIST5 in

    受信側にIPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST5)を適用します。