コンフィグレーションガイド Vol.2


9.4.8 MLD snooping使用時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) 他機能との共存

1.3 レイヤ2スイッチ機能と他機能の共存について」を参照してください。

(2) IPv6マルチキャストの静的グループ参加機能との併用

IPv6マルチキャストの静的グループ参加機能を使用しているVLANでは,受信者からMLD Report(参加要求)が送信されないおそれがあります。MLD snoopingと同時使用する場合,MLD Report(参加要求)が送信されないとマルチキャスト通信ができないため,静的グループ参加機能を使用しているVLANでマルチキャスト通信が必要なポートには,マルチキャストルータポートを設定してください。

(3) MLD即時離脱機能

MLD即時離脱機能を使用した場合,MLDv1 DoneおよびMLDv2 Report(離脱要求)メッセージを受信すると,該当ポートへのマルチキャスト通信をすぐに停止します。このため,本機能を使用する場合は,接続ポートに各マルチキャストグループの受信者の端末を1台だけ設置することを推奨します。

接続ポートに同一マルチキャストグループの受信者の端末を複数台設置した場合は,一時的にほかの受信者へのマルチキャスト通信が停止します。この場合,受信者からのMLD Report(参加要求)メッセージを再度受信することで,マルチキャスト通信は再開します。