コンフィグレーションガイド Vol.1


12.2.5 経路系テーブルカスタマイズ配分の設定手順

本装置では,コンフィグレーションで経路系テーブルエントリ内の配分パターンをカスタマイズできます。本装置はカスタマイズ配分パターンを生成,調整,設定,および確認するための支援用高機能スクリプトを提供します。これらのスクリプトは,本装置にプリインストールされています。

支援用高機能スクリプトを使用して,カスタマイズ配分パターンを生成し,生成した配分情報を示すカスタマイズ配分用キー情報をコンフィグレーションに設定します。設定後,すべてのPSUを再起動すると,カスタマイズ配分パターンが本装置へ反映されます。

〈この項の構成〉

(1) カスタマイズ配分の設定の流れ

カスタマイズ配分の設定の流れを次に示します。

  1. ハードウェアプロファイルの確認

    カスタマイズ配分では,ハードウェアプロファイルによって生成される配分パターンが異なります。カスタマイズ配分を適用するときは,装置に反映するハードウェアプロファイルで以降の手順を実施してください。

  2. カスタマイズ配分の生成と調整

    支援用高機能スクリプトを使用して,ハードウェアへの反映可否を確認しつつ,エントリ種別ごとに適用する配分とカスタマイズ配分用キー情報を生成します。また,生成した配分を基に,特定のエントリ種別で配分の増減を調整できます。適用する配分については,スクリプト実行時にハードウェアに適用できる最適な値に補正されます。

    カスタマイズ配分用のスクリプトファイル/scripts/custom_route.pycは,本装置にプリインストールされています。そのため,運用コマンドinstall scriptによる装置へのインストールは不要です。なお,ファイルを本装置にインストールした場合,インストールしたファイルを起動します。

  3. カスタマイズ配分のコンフィグレーション設定

    支援用高機能スクリプトを使用して,カスタマイズ配分をコンフィグレーションに設定します。コンフィグレーションには,カスタマイズ配分用キー情報だけが設定されます。

  4. カスタマイズ配分の確認

    コンフィグレーションに設定されたカスタマイズ配分用キー情報は32文字の文字列です。支援用高機能スクリプトを使用してこのキー情報を変換すると,装置に適用されるテーブルエントリ数を確認できます。

  5. カスタマイズ配分を運用へ反映

    固定配分の変更時と同様に,設定したカスタマイズ配分を反映するために,すべてのPSUを再起動してください。各テーブルエントリ数に関する情報は,運用コマンドshow psu resourcesで確認できます。

(2) カスタマイズ配分支援用高機能スクリプト

カスタマイズ配分支援用高機能スクリプト一覧を次の表に示します。各スクリプトの入力形式やパラメータについては,「運用コマンドレファレンス Vol.1」 「21 カスタマイズ配分支援用高機能スクリプト」を参照してください。

表12‒24 カスタマイズ配分支援用高機能スクリプト一覧

高機能スクリプト

説明

python /scripts/custom_route.pyc make

カスタマイズ配分パターンを生成します。

python /scripts/custom_route.pyc remake

カスタマイズ配分パターンを調整します。

python /scripts/custom_route.pyc set

カスタマイズ配分パターンをコンフィグレーションに設定します。

python /scripts/custom_route.pyc show

カスタマイズ配分パターンを表示します。