コンフィグレーションガイド Vol.1


12.1.10 障害の表示

装置内で故障が発生した場合,および装置内で故障が発生中に<Main Menu>から「Alarm」を選択した場合,故障部位または機能の切り分けを行うためにシステム操作パネルに障害を表示します。BCU上のSYSTEM1 LEDが赤点灯している場合は,装置障害が発生していることを示す障害表示をします。また,SYSTEM1 LEDが緑点滅している場合は,装置の部分障害が発生していることを示す障害表示をします。

障害表示では,出力されたシステムメッセージのうち,対処が必要な障害(イベントレベルがS1〜S4)を表示します。このとき,イベントレベルの数値が小さい障害を優先的に表示します。

障害個所がすべて回復すると,障害表示は自動的に消えてSYSTEM1 LEDが緑点灯に戻ります。

〈この項の構成〉

(1) 障害表示

障害が発生すると,ディスプレイを点灯してイベントレベルとともにメッセージ種別とメッセージ識別子を表示します。[ENTR]キーを押すと,その障害のメッセージテキストを表示します。再度[ENTR]キーを押すと,<Main Menu>を表示します。メッセージテキストは,画面左側に移動しながら繰り返し表示されます。

図12‒26 障害の表示例(NIFでハードウェア障害を検出した例)

[図データ]

表12‒20 メッセージ識別子の表示内容

表示位置

表示内容

上段

[Sx]:イベントレベル(x:イベントレベルの数値)

メッセージ種別

下段

メッセージ識別子

表12‒21 メッセージテキストの表示内容

表示位置

表示内容

上段

[Sx]:イベントレベル(x:イベントレベルの数値)

メッセージ種別の詳細情報

下段

メッセージテキスト

17文字以上の場合は,左に1文字ずつスクロールしながら表示します。最後まで表示すると,先頭から表示を繰り返します。

(2) 障害表示中のメニューの表示

障害表示中,装置情報の表示や動作指示をするために<Main Menu>を表示するには,メッセージ識別子表示の場合は[ENTR]キーを2回,メッセージテキスト表示の場合は[ENTR]キーを1回押します。

次の場合,メニュー表示から障害表示へ戻ります。

(3) ほかの情報表示との関係

ほかの情報を表示している場合でも,障害が発生すると障害を優先して表示します。ただし,動作指示をしている場合は,障害が発生しても障害を表示しません。動作指示が終了したあと,障害を表示します。

(4) 多重障害時の障害表示

障害が一つだけ発生している場合はイベントレベルを[]で囲んで表示しますが,多重障害が発生している場合は,イベントレベルを[[]]で囲んで表示します。

多重障害時には,[FWRD]キーまたは[BACK]キーを押すごとに,表示モードを維持しながらイベントレベルの数値が小さい順(同一の場合は障害発生順)に切り替えて表示します。例えば,メッセージ識別子を表示している場合はほかのメッセージ識別子を表示して,メッセージテキストを表示している場合はほかのメッセージテキストを表示します。表示中の障害表示が発生している障害の中でイベントレベルの数値が最も小さい障害(同一の場合は最古の障害)ではない場合は,表示してから30秒後にイベントレベルの数値が最も小さい最古の障害表示に戻ります。

図12‒27 多重障害時の障害表示

[図データ]

(5) 障害未発生時の表示

<Main Menu>で「Alarm」を選択したときに障害が発生していない場合,“No Error”と3秒間表示したあと,自動的に<Main Menu>へ戻ります。

図12‒28 障害未発生時の表示

[図データ]