トラブルシューティングガイド
NTPによる時刻同期ができない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
表2-4 NTPの障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 本装置がNTPサーバと同期していることを確認してください。
- show ntp associations
本装置がNTPサーバと同期していて,本装置に対してNTPクライアントが同期していない場合は,NTPクライアントの設定を確認してください。 本装置をNTPサーバと同期させないで,本装置に対してNTPクライアントを同期させる場合は,コンフィグレーションコマンドntp masterを設定してください。 本装置がNTPサーバと同期していない場合は,項番2へ。 2 NTPサーバとIPv4で通信できることを確認してください。
ループバックインタフェースにIPv4アドレスを設定している場合は,sourceパラメータでループバックインタフェースのIPv4アドレスを指定してください。
- ping
NTPサーバとIPv4で通信できない場合は,「5.1 IPv4ネットワークの通信障害」を参照してください。 NTPサーバとIPv4で通信できる場合は,項番3へ。 3 NTPのコンフィグレーションでアクセスが許可されているか,許可されている場合は,フィルタまたはQoSによってNTPパケットが廃棄されていないか確認してください。 フィルタおよびQoSの確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。 NTPパケットが廃棄されていない場合は,項番4へ。 4 本装置とNTPサーバとの時刻差を確認してください。 本装置とNTPサーバとの時刻差が1000秒以上ある場合は,set clockコマンドを使用して本装置の時刻をNTPサーバと合わせてください。 NTPサーバとタイムゾーンまたはサマータイムの設定が異なる場合は,UTCに変換した時刻が合うように,NTPサーバと本装置の時刻を設定してください。
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