運用コマンドレファレンス Vol.3
帯域管理情報を表示します。
[入力形式]
show ipv6 mld [vrf {<vrf id> | all}] bandwidth interface [<interface type> <interface number>] [detail]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | all}
- VRFの帯域管理情報を表示します。
- <vrf id>指定時は指定VRFの帯域管理情報だけ,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFの帯域管理情報を表示します。<vrf id>にはコンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDを指定してください。
- 本パラメータ省略時の動作
- グローバルネットワークの帯域管理情報を表示します。
- <interface type> <interface number>
- 指定したMLDインタフェースの帯域管理情報を表示します。
- <interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。
- イーサネットインタフェース
- イーサネットサブインタフェース
- ポートチャネルインタフェース
- ポートチャネルサブインタフェース
- VLANインタフェース
- 本パラメータ省略時の動作
- 帯域管理を設定しているすべてのMLDインタフェースの帯域管理情報を表示します。
- detail
- 帯域管理情報を詳細形式で表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
- 帯域管理情報を標準形式で表示します。
- すべてのパラメータ省略時の動作
- グローバルネットワークの,帯域管理を設定しているすべてのMLDインタフェースの帯域管理情報を標準形式で表示します。
[実行例]
図14-27 すべてのMLDインタフェースの帯域管理情報の表示
> show ipv6 mld bandwidth interface Date 20XX/04/20 12:10:10 UTC Total: 2 Interfaces Interface Name:Eth4/1 Max Rate : 10000000 kbit/s Current Rate: 1256024 kbit/s Interface Name:Eth4/2 Max Rate : 12000000 kbit/s Current Rate: 54226 kbit/s >図14-28 指定したMLDインタフェースの帯域管理情報の表示
> show ipv6 mld bandwidth interface gigabitethernet 4/1 Date 20XX/04/20 12:10:10 UTC Total: 1 Interface Interface Name: Eth4/1 Max Rate : 10000000 kbit/s Current Rate: 1256024 kbit/s >図14-29 MLDインタフェースの帯域管理情報の詳細表示
> show ipv6 mld bandwidth interface gigabitethernet 4/2 detail Date 20XX/04/20 12:10:10 UTC Total: 1 Interface Interface Name:Eth4/2 Max Rate : 10000000 kbit/s Current Rate: 329384 kbit/s Group Address/Source Address Rate ff15::1 1240 kbit/s ff15::2 67120 kbit/s 2001:db8::a - 2001:db8::b - 2001:db8::c - ff35::1 - 2001:db8::1 5000 kbit/s ff35::4 - 2001:db8::2 777 kbit/s 2001:db8::3 5000 kbit/s ff35::6 - 2001:db8::4 245000 kbit/s 2001:db8::5 247 kbit/s 2001:db8::6 5000 kbit/s 2001:db8::7 0 kbit/s 2001:db8::8 0 kbit/s ff35::7 - >
[表示説明]
表14-19 show ipv6 mld bandwidthコマンドの表示内容
表示項目 表示内容 表示詳細情報 VRF VRF ID 対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 Total 全インタフェース数 − Interface Name インタフェース名 − Alarm Status 帯域状態 使用中帯域値が警告閾値を超えているかどうかを表示します。
警告閾値および回復閾値がコンフィグレーションで未設定の場合は表示されません。
-:現在閾値超過なし
raised:現在閾値超えから未回復(警告閾値超えが発生して,回復閾値を下回るまでの間表示されます)Max Rate インタフェースの帯域上限値 該当インタフェースにコンフィグレーションで設定した値を表示します。
設定していない場合は"-"と表示します。Current Rate インタフェースの現在の使用中帯域値 該当インタフェースで使用中の帯域容量を表示します。 Group Address グループアドレス − Source Address 送信元アドレス − Rate グループアドレス・送信元アドレスの現在の使用中帯域値 グループアドレスの使用中帯域値には,グループアドレスだけで使用している帯域値を表示します。
送信元アドレスの使用中帯域値には,グループアドレスと送信元アドレスの組で使用している帯域値を表示します。
コンフィグレーションコマンドipv6 multicast bandwidthで帯域容量を0に設定したマルチキャストチャネル,または帯域容量を設定していないマルチキャストチャネルの場合は,0を表示します。
グループアドレスがPIM-SSMで使用するアドレス範囲内の場合はグループアドレスの使用中帯域値を,PIM-SSMで使用するアドレス範囲外の場合は送信元アドレスの使用中帯域値を,"-"と表示します。
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表14-20 show ipv6 mld bandwidthコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 A program error occurred. Retry the command. (error = <error message>) プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。
<error message>:エラー部位MLD is not active in the specified VRF. (VRF ID = <vrf id>) MLDが設定されていないVRFが指定されました。
<vrf id>:VRF IDThe bandwidth-limit does not exist in the specified interface. (interface = <interface name>) 指定したインタフェースには帯域管理機能が設定されていません。
<interface name>:インタフェース名The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 The connection with the IPv6 multicast routing program failed. IPv6マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
IPv6マルチキャストルーティング機能を有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。The specified interface type is incorrect. 指定した<interface type>が不正です。指定パラメータを確認して再実行してください。
[注意事項]
なし
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