コンフィグレーションガイド Vol.2

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13.1.5 QoSフローリスト

QoSのフロー検出を実施するためにはコンフィグレーションでQoSフローリストを設定します。フロー検出条件に応じて設定するQoSフローリストが異なります。また,フロー検出条件ごとに検出できるフレーム種別が異なります。フロー検出条件とQoSフローリスト,および検出するフレーム種別の関係を次の表に示します。

表13-5 フロー検出条件とQoSフローリスト,検出するフレーム種別の関係

フロー検出条件 QoSフローリスト 検出するフレーム種別
エントリ数重視モード 検出条件数重視モード
非IP IPv4 IPv6 非IP IPv4 IPv6
MAC条件 mac qos-flow-list ※1 ※1 ※1 ※1
IPv4条件 ip qos-flow-list ※2 ※2
IPv6条件 ipv6 qos-flow-list ※2 ※2
Advance条件 advance qos-flow-list ※3 ※3 ※3 ※4 ※4

(凡例) ○:検出する −:検出しない

注※1
レイヤ2中継するフレームを検出します。

注※2
レイヤ3中継するパケットを検出します。

注※3
エントリ数重視モードの場合,Advance条件をインタフェースに適用できません。

注※4
レイヤ2中継およびレイヤ3中継するフレームの両方を検出します。

QoSフローリストのインタフェースへの適用は,QoSフローグループコマンドで実施します。

なお,QoSフローリストは設定条件によってフロー検出順序が決まります。設定条件ごとのフロー検出順序を次に示します。

<この項の構成>
(1) QoSフローリスト内での順序
(2) 同一インタフェース内での順序
(3) 複数のインタフェースでの順序

(1) QoSフローリスト内での順序

QoSフローリストに複数のQoSフローエントリを設定した場合,QoSフローエントリのシーケンス番号の昇順でフレームを検出します。

(2) 同一インタフェース内での順序

同一インタフェースに複数のQoSフローリストを設定した場合,次の順序でフレームを検出します。

  1. MAC QoSフローリスト,IPv4 QoSフローリスト,またはIPv6 QoSフローリスト
  2. Advance QoSフローリスト

例えば,MAC QoSフローリストでフロー検出したフレームは,Advance QoSフローリストではフロー検出されません。また,統計情報もカウントされません。

(3) 複数のインタフェースでの順序

イーサネットインタフェースと,該当するイーサネットインタフェースのイーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,またはVLANインタフェースにQoSフローリストを設定した場合,次の順序でフレームを検出します。

  1. イーサネットインタフェース
  2. イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,またはVLANインタフェース

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