コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 概要
- (2) PortFast適用時のBPDU受信
- (3) PortFast適用時のBPDU送信
- (4) BPDUガード
(1) 概要
PortFastは,端末が接続されループが発生しないことがあらかじめわかっているポートのための機能です。PortFastはスパニングツリーのトポロジ計算対象外となり,リンクアップ後すぐに通信できる状態になります。
(2) PortFast適用時のBPDU受信
PortFastを設定したポートはBPDUを受信しないことを想定したポートですが,もし,PortFastを設定したポートでBPDUを受信した場合は,その先にスイッチが存在しループの可能性があることになります。そのため,PortFast機能を停止し,トポロジ計算やBPDUの送受信など,通常のスパニングツリー対象のポートとしての動作を開始します。
いったんスパニングツリー対象のポートとして動作を開始したあと,リンクのダウン/アップによって再びPortFast機能が有効になります。
なお,BPDUを受信したときにPortFast機能を停止しないようにする場合は,BPDUフィルタ機能を併用してください。
(3) PortFast適用時のBPDU送信
PortFastを設定したポートではスパニングツリーを動作させないため,BPDUを送信しません。
ただし,PortFastを設定したポート同士を誤って接続した状態を検出するために,PortFast機能によってすぐに通信できる状態になった時点から10フレームだけBPDUを送信します。
(4) BPDUガード
PortFastに適用する機能として,BPDUガード機能があります。BPDUガード機能を適用したポートでは,BPDU受信時に,スパニングツリー対象のポートとして動作するのではなくポートをinactive状態にします。
inactive状態にしたポートをactivateコマンドで解放することによって,再びBPDUガード機能を適用したPortFastとしてリンクアップして通信を開始します。
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