コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 解説
- (2) アクセスポートでシングルスパニングツリーを混在させた場合
(1) 解説
シングルスパニングツリーを使用している装置,または装置で一つのツリーを持つシングルスパニングツリーに相当する機能をサポートしている装置(以降,単にシングルスパニングツリーと表記します)とPVST+を使用してネットワークを構築できます。シングルスパニングツリーで運用している装置をエッジスイッチ,本装置をコアスイッチに配置して使用します。このようなネットワークを構築することで,次のメリットがあります。
- エッジスイッチに障害が発生しても,ほかのエッジスイッチにトポロジ変更の影響が及ばない。
- コアスイッチ間でロードバランスができる。
シングルスパニングツリーとは,アクセスポートで接続できます。構成例を次の図に示します。この例では,エッジスイッチでシングルスパニングツリーを動作させ,コアスイッチでPVST+を動作させています。コアスイッチではエッジスイッチと接続するポートをアクセスポートとしています。各エッジスイッチはそれぞれ単一のVLANを設定しています。
図6-6 シングルスパニングツリーとの接続
この例では,装置Eで障害が発生しても,コアスイッチ側をPVST+で動作させているため,装置Fおよび装置Gにトポロジ変更通知が波及しません。
(2) アクセスポートでシングルスパニングツリーを混在させた場合
PVST+とシングルスパニングツリーを混在して設定している場合,アクセスポートでは,シングルスパニングツリーは停止状態(Disable)になります。
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