コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) テンプレートの概要
- (2) テンプレートの位置づけ
(1) テンプレートの概要
テンプレート機能の特徴は次のとおりです。
- 繰り返し実行する一連のコンフィグレーションコマンドを登録して,テンプレートとして作成できます。作成後もコンフィグレーションコマンドを削除,挿入,および修正して,テンプレートを再編集できます。また,作成したテンプレートを繰り返し装置に反映できます。
- テンプレートに登録するコンフィグレーションコマンドの任意入力のパラメータを,置換できる文字列(以降,テンプレートパラメータと呼びます)として設定できます。テンプレートを装置に反映するときに,テンプレートパラメータを置換する文字列を指定できます。
- テンプレートに登録したコンフィグレーションコマンドは,入力した順で装置に設定できます。例えば,インタフェース情報を変更するときに,一時的にインタフェースを停止して設定を変更したあとインタフェースを再開する,という一連の手順をテンプレート内で再現できます。
テンプレート機能では,まず,コンフィグレーションコマンドを登録したテンプレートを作成します。次に,テンプレートに登録した内容を編集中のコンフィグレーションに反映します。これらの処理は,スクリプトを作成して,それを実行することに似ています。
テンプレートの作成例を次の図に示します。
図6-32 テンプレートの作成例
(config)# template EtherDEF $PORT (config-TPL)# interface gigabitethernet $PORT (config-if-TPL)# shutdown (config-if-TPL)# speed 1000 (config-if-TPL)# no shutdown (config-if-TPL)# exit (config-TPL)# show template EtherDEF $PORT interface gigabitethernet $PORT shutdown speed 1000 no shutdown end-template ! (config-TPL)# end-template (config)#ここではテンプレート名を「EtherDEF」としています。templateモードで入力したコンフィグレーションコマンドが,テンプレート「EtherDEF」に登録されます。なお,テンプレートを作成した時点では,登録したコンフィグレーションコマンドは編集中のコンフィグレーションに反映されません。テンプレートの内容を編集中のコンフィグレーションに反映するには,apply-templateコマンドを使用します。テンプレートの反映例を次の図に示します。
図6-33 テンプレートの反映例
(config)# show interface gigabitethernet 1/1 <-1 interface gigabitethernet 1/1 ! (config)# apply-template EtherDEF 1/1 <-2 (config)# show interface gigabitethernet 1/1 <-3 interface gigabitethernet 1/1 speed 1000 ! (config)#
- ギガビットイーサネットのインタフェース1/1のコンフィグレーションを確認します。
- テンプレート「EtherDEF」をギガビットイーサネットのインタフェース1/1に反映します。
- ギガビットイーサネットのインタフェース1/1のコンフィグレーションを確認すると,テンプレート「EtherDEF」の内容が反映されています。
(2) テンプレートの位置づけ
テンプレートは,コンフィグレーションの一部として位置づけられ,コンフィグレーションの中に設定されます。コンフィグレーションの構造を次の図に示します。
図6-34 コンフィグレーションの構造
(config)# show : : : template EtherDEF $PORT ┐ interface gigabitethernet $PORT │ shutdown │ speed 1000 │<-1 no shutdown │ end-template │ ! ┘ (config)#
- この部分がテンプレートです。
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