12.1.5 QoSフローリスト
QoSのフロー検出を実施するためにはコンフィグレーションでQoSフローリストを設定します。フロー検出条件に応じて設定するQoSフローリストが異なります。また,フロー検出条件ごとに検出できるフレーム種別が異なります。フロー検出条件とQoSフローリスト,および検出するフレーム種別の関係を次の表に示します。
フロー検出条件 |
QoSフローリスト |
検出するフレーム種別 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
エントリ数重視モード |
検出条件数重視モード |
||||||
非IP |
IPv4 |
IPv6 |
非IP |
IPv4 |
IPv6 |
||
MAC条件 |
mac qos-flow-list |
○ |
○※1 |
○※1 |
○ |
○※1 |
○※1 |
IPv4条件 |
ip qos-flow-list |
− |
○※2 |
− |
− |
○※2 |
− |
IPv6条件 |
ipv6 qos-flow-list |
− |
− |
○※2 |
− |
− |
○※2 |
Advance条件 |
advance qos-flow-list |
−※3 |
−※3 |
−※3 |
○ |
○※4 |
○※4 |
(凡例) ○:検出する −:検出しない
- 注※1
-
レイヤ2中継するフレームを検出します。
- 注※2
-
レイヤ3中継するパケットを検出します。
- 注※3
-
エントリ数重視モードの場合,Advance条件をインタフェースに適用できません。
- 注※4
-
レイヤ2中継およびレイヤ3中継するフレームの両方を検出します。
QoSフローリストのインタフェースへの適用は,QoSフローグループコマンドで実施します。
なお,QoSフローリストは設定条件によってフロー検出順序が決まります。設定条件ごとのフロー検出順序を次に示します。
(1) QoSフローリスト内での順序
QoSフローリストに複数のQoSフローエントリを設定した場合,QoSフローエントリのシーケンス番号の昇順でフレームを検出します。
(2) 同一インタフェース内での順序
同一インタフェースに複数のQoSフローリストを設定した場合,次の順序でフレームを検出します。
-
MAC QoSフローリスト,IPv4 QoSフローリスト,またはIPv6 QoSフローリスト
-
Advance QoSフローリスト
例えば,MAC QoSフローリストでフロー検出したフレームは,Advance QoSフローリストではフロー検出されません。また,統計情報もカウントされません。
(3) 複数のインタフェースでの順序
イーサネットインタフェースと,該当するイーサネットインタフェースのイーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,またはVLANインタフェースにQoSフローリストを設定した場合,次の順序でフレームを検出します。
-
イーサネットインタフェース
-
イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,またはVLANインタフェース