トラブルシューティングガイド


6.9.1 BFDセッションが生成できない

show bfd sessionコマンドでBFD監視対象と対応するBFDセッションが表示されない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。

表6‒16 BFDセッションが生成できない場合の障害解析方法

項番

確認内容・コマンド

対応

1

本装置で,BFD監視のコンフィグレーションが正しく設定されていることを確認してください。

  • show running-config

BFD監視のコンフィグレーション(track name,type bfd,および連携プロトコルによるトラックの指定)が正しく設定されていない場合は,修正してください。

2

BFDセッション数が収容条件を超えていないことを確認してください。

  • show logging

該当するシステムメッセージ(メッセージ種別:BFD,メッセージ識別子:47010101)が出力されている場合は,不要なBFD監視をコンフィグレーションから削除したあと,restart bfdコマンドを実行してください。

BFDプログラムの再起動後に,同様のシステムメッセージが出力されないことを確認してください。

3

送信レートが収容条件を超えていないことを確認してください。

  • show logging

該当するシステムメッセージ(メッセージ種別:BFD,メッセージ識別子:47010102)が出力されている場合は,不要なBFD監視を削除するか,BFD監視の送受信間隔を見直したあと,restart bfdコマンドを実行してください。

BFDプログラムの再起動後に,同様のシステムメッセージが出力されないことを確認してください。

4

BFDセッションの設定に失敗していないか確認してください。

  • show logging

該当するシステムメッセージ(メッセージ種別:BFD,メッセージ識別子:47010103)が出力されている場合は,BFDプログラムが正しく動作していません。restart bfdコマンドを実行してください。

BFDプログラムの再起動後に,同様のシステムメッセージが出力されないことを確認してください。

5

BFD監視対象のアドレスに対して通信できることを確認してください。

  • ping

    マルチホップ監視の場合は,sourceパラメータを使用して送信元アドレスにループバックアドレスを指定してください。

通信できない場合は,「5.1 IPv4ネットワークの通信障害」を参照してください。

6

フィルタ,QoS,またはuRPFによってパケットが廃棄されていないか確認してください。

確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。

7

対向装置の設定を確認してください。

BFDの連携プロトコルが対向装置を認識できていない,または監視対象として選択できていない可能性があります。対向装置でも,連携プロトコルを正しく設定してください。