コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


preempt-delay

マスタノードでリング障害の復旧を検出したあと,経路の切り戻し動作を実施するまでの抑止時間を設定します。

本コマンドを設定した場合,マスタノードはリング障害の復旧を検出しても,経路切り戻し抑止時間が経過するまで,リング障害の復旧動作を実施しません。

[入力形式]

情報の設定・変更
preempt-delay {<seconds> | infinity}
情報の削除
no preempt-delay

[入力モード]

(config-axrp)

[パラメータ]

{<seconds> | infinity}

経路切り戻し抑止時間を秒単位で指定します。infinityを指定すると経路切り戻し抑止時間が無限となり,運用コマンドclear axrp preempt-delayを実行するまで,マスタノードはリング障害の復旧動作を実施しません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜3600

[コマンド省略時の動作]

経路の切り戻し動作をすぐに実施します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,次回のリング障害復旧検出時,および系切替時に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドを設定する場合は,リングを構成するすべてのトランジットノードのforwarding-shift-timeにinfinityを設定するか,経路切り戻し抑止時間よりも大きな値を設定してください。経路切り戻し抑止時間よりも小さな値を設定した場合,ループが発生するおそれがあります。

[関連コマンド]

なし