コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


spanning-tree mst forward-time

マルチプルスパニングツリーの状態遷移に要する時間を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
spanning-tree mst forward-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree mst forward-time

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<seconds>

ポートが状態遷移に要する時間を秒単位で設定します。

互換モードのポートの場合,Listening状態,Learning状態を設定時間だけ維持します。非互換モードのポートの場合,Discarding状態,Learning状態を設定時間だけ維持します(ただし,タイマによる状態遷移が発生した場合だけです)。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    4〜30

[コマンド省略時の動作]

ポートが状態遷移に要する時間は15秒で動作します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 状態遷移時間(forward-time),BPDUの最大有効時間(max-age),BPDUの送信間隔(hello-time)は,次の二つの式が成り立つように設定してください(IEEE802.1Dで規定)。

    • max-age <= 2×(forward-time - 1)

    • max-age >= 2×(hello-time + 1)

[関連コマンド]

なし