コンフィグレーションガイド Vol.3


17.4.4 インタフェースパラメータ変更の設定

OSPFを適用したインタフェースでは,コンフィグレーションのデフォルト値に従ってHelloパケットの送信などをします。priorityやpassive-interfaceコマンドを設定することで,動作を変更できます。

〈この項の構成〉

(1) 指定ルータになる優先度

接続しているルータ数が多いネットワークでは,指定ルータの負荷は高くなります。そのため,このようなネットワークに複数接続しているルータが存在する場合,このルータが複数のネットワークの指定ルータにならないようにpriorityを設定することをお勧めします。

[設定のポイント]

priorityは,値が大きいほど優先度が高くなります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    (config-if)# ip ospf 1 area 0

    (config-if)# ip ospf priority 10

    priorityを10に設定します。

(2) パッシブインタフェース

[設定のポイント]

passive-interfaceコマンドを使用します。ip ospf costコマンドを指定した場合,指定したコスト値で直結経路を広告します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/2

    (config-if)# ip ospf 1 area 0

    (config-if)# ip ospf cost 10

    (config-if)# exit

    OSPFを適用します。

  2. (config)# router ospf 1

    (config-router)# passive-interface gigabitethernet 1/2

    ポート1/2をパッシブインタフェースに設定します。