12.2.9 トラッキング連携による優先度変更の設定
次の図に示す構成例を基に,トラッキング連携のコンフィグレーションを説明します。
この構成例では,本装置と対向装置を冗長構成にして,192.0.2.0/24のネットワークではVRRPを構成します。また,広域網へつながるルータを静的監視トラッキング機能で監視します。ポーリングが届かない間は仮想ルータの優先度を減らして,ルータへのポーリングが届く装置がマスタとなりやすいように構成します。
トラッキング機能とトラックの設定については「コンフィグレーションガイド Vol.2」 「22 トラッキング機能」を参照してください。
- [設定のポイント]
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ここでは,先にトラックを設定して動作させたあと,トラッキング連携を設定する例を示します。
[コマンドによる設定]
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(config)# track-target name TRACK101
(config-track-target)# target ip 198.51.100.1 source 198.51.100.11
(config-track-target)# exit
隣接するルータのアドレス198.51.100.1へのICMP監視トラック(TRACK101)を設定します。
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(config)# interface gigabitethernet 1/1
(config-if)# vrrp 2 ip 192.0.2.10
(config-if)# vrrp 2 priority 150
イーサネットインタフェース1/1にVRRPを設定します。仮想ルータIDを2,仮想ルータのIPアドレスを192.0.2.10,仮想ルータの優先度を150とします。
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(config-if)# vrrp 2 track-target TRACK101 decrement 100
(config-if)# exit
仮想ルータID 2の仮想ルータを,トラック(TRACK101)と連携させます。優先度減算方式を指定し,トラック(TRACK101)がDownになると,仮想ルータの優先度が100減少するように設定します。