コンフィグレーションガイド Vol.3


7.1.1 uRPFの概要

uRPFは,受信パケットの送信元アドレスを装置のルーティングテーブルから検索して,ルーティングテーブルと不整合であればパケットを廃棄します。uRPFの動作概要を次の図に示します。

図7‒1 uRPFの動作概要

[図データ]

この図では,パケットA受信時にuRPFが有効であれば,本装置はパケットAの送信元アドレス10.0.10.2をルーティングテーブルから検索します。ルーティングテーブルに10.0.10.2に一致する経路が存在するため,本装置はパケットAを正当なパケットと見なし,通常の経路検索によって中継します。次項で説明しているStrictモードではさらにインタフェースの妥当性も検証します。

パケットB受信時は,パケットBの送信元アドレス10.0.30.4をルーティングテーブルから検索しますが,一致する経路が存在しないため,パケットBは廃棄されます。