コンフィグレーションガイド Vol.2


3.2.3 ポートVLANの設定

ポートVLANを設定する手順を次に示します。ここでは,次の図に示す本装置#1の設定例を示します。

ポート1/1はポートVLAN 10を設定します。ポート1/2,1/3はポートVLAN 20を設定します。ポート1/4はトランクポートであり,すべてのVLANを設定します。

図3‒3 ポートVLANの設定例

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) ポートVLANの作成

[設定のポイント]

ポートVLANを作成します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface range vlan 10, vlan 20

    VLAN 10,20をポートVLANとして作成します。本コマンドでVLANインタフェース10,20のコンフィグレーションモードに移行します。

(2) アクセスポートの設定

一つのポートに一つのVLANを設定してUntaggedフレームを扱う場合,アクセスポートとして設定します。

[設定のポイント]

ポートをアクセスポートに設定して,そのアクセスポートで扱うVLANを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    ポート1/1のコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# exit

    ポート1/1をアクセスポートに設定します。また,VLAN 10を設定します。

  3. (config)# interface range gigabitethernet 1/2-3

    ポート1/2,1/3のコンフィグレーションモードに移行します。ポート1/2,1/3は同じコンフィグレーションとなるため,一括して設定します。

  4. (config-if-range)# switchport mode access

    (config-if-range)# switchport access vlan 20

    ポート1/2,1/3をアクセスポートに設定します。また,VLAN 20を設定します。

(3) トランクポートの設定

[設定のポイント]

Taggedフレームを扱うポートはトランクポートとして設定して,そのトランクポートにVLANを設定します。トランクポートは,switchport modeコマンドを設定しただけではどのVLANにも所属していません。このポートで扱うVLANは,switchport trunkコマンドのallowed vlanパラメータで設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/4

    ポート1/4のコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-if)# switchport mode trunk

    (config-if)# switchport trunk allowed vlan 10,20

    ポート1/4をトランクポートに設定します。また,VLAN 10,20を設定します。