コンフィグレーションガイド Vol.1


16.2.7 リンクトラップの送信制御

次の契機で送信するSNMP通知(linkDownおよびlinkUp)をリンクトラップと呼びます。

本装置では,コンフィグレーションによって,インタフェースごとにリンクトラップの送信を制御できます。例えば,サーバと接続するイーサネットインタフェースのように重要度の高いインタフェースだけSNMP通知を送信して,そのほかのイーサネットインタフェースのリンクトラップの送信を抑止することで,本装置,ネットワーク,およびSNMPマネージャの不要な処理を削減できます。

なお,インタフェース種別によって送信のデフォルト動作が異なります。イーサネットインタフェースでは,デフォルト動作としてSNMP通知を送信します。サブインタフェースおよびVLANインタフェースでは,デフォルト動作としてSNMP通知を送信しません。

[設定のポイント]

リンクトラップの設定内容はネットワーク全体の運用方針に従って決定します。

図16‒33 リンクトラップの構成図

[図データ]

ここでは,ポート1/1はSNMP通知を送信するので,コンフィグレーションの設定は必要ありません。ポート1/12はSNMP通知を送信しないように設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/12

    (config-if)# no snmp trap link-status

    リンクアップおよびリンクダウン時にSNMP通知を送信しません。

  2. (config-if)# exit