コンフィグレーションガイド Vol.1


14.5.3 給電系統冗長

装置の運用に必要なPSの個数と同数の予備を搭載して,PSを二つのグループに分けて外部給電系統に接続して運用する方式です。電源ユニット冗長と同様に,運用に必要な個数のPSと予備のPSが動作していれば,一部のPSが故障しても残りのPSで給電を継続します。また,一方の外部給電系統からの給電が停止しても,もう一方の外部給電系統から装置への給電を継続します。給電系統冗長の構成例を次の図に示します。

図14‒7 給電系統冗長の構成例

[図データ]

外部給電系統には2系統あり,それぞれの系統に接続できるPSは搭載位置が決まっています。給電系統冗長でのPSの搭載位置を次の表に示します。

表14‒5 給電系統冗長でのPSの搭載位置

モデル

給電系統A

給電系統B

AX8608R

PS1

PS2

AX8616R

PS1,PS3

PS2,PS4

AX8632R

PS1,PS3,PS5

PS2,PS4,PS6

PSに障害が発生してPSが冗長構成でなくなったり,障害から回復して冗長構成になったりした場合には,システムメッセージを出力およびSNMP通知を送信します。また,一方の外部給電系統に障害が発生して給電系統が冗長構成でなくなったり,障害から回復して冗長構成になったりした場合にも,システムメッセージを出力およびSNMP通知を送信します。