10.1.1 概要
時刻は,本装置の初期導入時に設定してください。時刻は,本装置のログ情報や各種ファイルの作成時刻などに付与される情報です。運用開始時には正確な時刻を本装置に設定してください。運用コマンドset clockで時刻を設定できます。
また,このほかに,NTPまたはSNTPを使用して,ネットワーク上のNTPサーバまたはSNTPサーバと時刻を同期できます。本装置でのNTPとSNTPの特徴は次のとおりです。
- NTPの特徴
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複数のNTPサーバを参照して,高い精度で時刻を同期できます。
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過去の同期情報から時刻の精度を計算して,自動で時刻を補正できます。
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シンメトリック・アクティブ/パッシブモードを構成して,複数のNTPサーバ間で時刻を補正できます。
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- SNTPの特徴
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IPv6を使用した時刻の同期をサポートしています。
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NTPのような時刻情報の計算がなく,設計がシンプルです。
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最大4096のSNTPクライアントからの時刻情報の問い合わせに対応できます。
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本装置がNTPまたはSNTPのクライアント機能を使用している場合に,NTPサーバまたはSNTPサーバと同期できます。また,本装置がNTPまたはSNTPのサーバ機能を使用している場合に,NTPクライアントまたはSNTPクライアントから同期できます。
なお,本装置はNTPモード6およびモード7のパケットには応答しません。