コンフィグレーションガイド Vol.1


6.4.1 コンフィグレーションのバックアップ

運用コマンドcopyを使用すると,コンフィグレーションをリモートサーバや本装置上にバックアップできます。ただし,本装置にバックアップ用のコンフィグレーションファイルを格納する場合,スタートアップコンフィグレーションファイルの格納ディレクトリ(/config)は指定できません。バックアップ用のコンフィグレーションファイルはログインユーザのホームディレクトリに作成してください。

バックアップできるコンフィグレーションは,スタートアップコンフィグレーションとランニングコンフィグレーションの2種類です。運用中にコンフィグレーションを編集して保存していない場合は,スタートアップコンフィグレーションをバックアップしても,バックアップしたコンフィグレーションファイルの内容はランニングコンフィグレーションおよび編集中のコンフィグレーションと異なります。それぞれのバックアップ例を次に示します。

図6‒53 スタートアップコンフィグレーションのバックアップ例
> enable
# copy startup-config ftp://staff@[2001:db8::1]/backup.cnf
Are you sure you want to copy the configuration file to ftp://staff@[2001:db8::1]/backup.cnf? (y/n): y
 
Authentication for 2001:db8::1.
User: staff
Password: xxx                              <-1
transferring...
 
Data transfer succeeded.
#
  1. リモートサーバ上のユーザstaffのパスワードを入力します。

図6‒54 ランニングコンフィグレーションのバックアップ例
> enable
# copy running-config ftp://staff@[2001:db8::1]/backup.cnf
Are you sure you want to copy the configuration file to ftp://staff@[2001:db8::1]/backup.cnf? (y/n): y 
 
Authentication for 2001:db8::1.
User: staff
Password: xxx                              <-1
transferring...
 
Data transfer succeeded.
#
  1. リモートサーバ上のユーザstaffのパスワードを入力します。