コンフィグレーションガイド Vol.1


4.2.2 装置の起動

本装置の起動,再起動の方法を次の表に示します。

表4‒3 起動,再起動の方法

起動の種類

内容

操作方法

電源ONによる起動

本装置の電源OFFからの立ち上げです。

本体の電源スイッチをONにします。

リセットによる再起動

障害発生などによって本装置をリセットしたい場合に行います。

再起動に掛かる時間はボードごとに異なります。

本体のリセットスイッチを押します。

コマンドによる再起動

障害発生などによって本装置をリセットしたい場合に行います。

reloadコマンドを実行します。

デフォルトリスタート

パスワードを忘れてログインできない場合や,コマンド承認の設定ミスなどでコンソールからコマンドが実行できなくなった場合に行います。

デフォルトリスタート中はパスワードによるログイン認証,装置管理者モードへの変更(enableコマンド)時の認証,RADIUS/TACACS+認証,およびコマンド承認を行いません。また,コンフィグレーションにユーザアカウント"operator"の設定がなくても,ユーザ"operator"でログインできます。セキュリティレベルが低下するため,デフォルトリスタートによる起動を行う場合は十分に注意してください。

なお,コンフィグレーションはデフォルトリスタートによって変更されません。

デフォルトリスタート中に設定したパスワードは,装置再起動後に有効になります。

デフォルトリスタートを実行する場合は,システム操作パネルから装置を停止したあとで実行してください。システム操作パネルから装置を停止する方法は,「12.1.9 装置の停止」を参照してください。

なお,BCUを二重化構成で運用している場合は,両系のBCUに対してデフォルトリスタートを実行してください。実行するときは,運用系,待機系の順で実施してください。

本体のリセットスイッチを5秒以上押します。

注※

コンフィグレーションにユーザアカウント"operator"の設定がない状態でユーザ"operator"を使用してログインする場合,次に示す共通のユーザ情報でログイン処理をします。

・ユーザ名:remote_user

・ホームディレクトリ:/usr/home/share

本装置を起動,再起動したときにSTATUSランプが赤点灯となった場合は,「トラブルシューティングガイド」を参照してください。また,LEDランプ表示内容の詳細は,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

本装置は,ソフトウェアイメージをk.imgという名称で書き込んだMCをスロットに挿入して起動した場合,MCから起動します。MCから装置を起動した場合,コンフィグレーションは工場出荷時の初期状態となり,設定しても保存できません。通常運用時はMCから起動しないでください。