9.1.5 アクセスリスト
フィルタのフロー検出を実施するためにはコンフィグレーションでアクセスリストを設定します。フロー検出条件に応じて設定するアクセスリストが異なります。また,フロー検出条件ごとに検出できるフレーム種別が異なります。フロー検出条件とアクセスリスト,および検出するフレーム種別の関係を次の表に示します。
| 
                      フロー検出条件  | 
                  
                      アクセスリスト  | 
                  
                      検出するフレーム種別  | 
               |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 
                      エントリ数重視モード  | 
                  
                      検出条件数重視モード  | 
               ||||||
| 
                      非IP  | 
                  
                      IPv4  | 
                  
                      IPv6  | 
                  
                      非IP  | 
                  
                      IPv4  | 
                  
                      IPv6  | 
               ||
| 
                      MAC条件  | 
                  
                      mac access-list  | 
                  
                      ○  | 
                  
                      ○※1  | 
                  
                      ○※1  | 
                  
                      ○  | 
                  
                      ○※1  | 
                  
                      ○※1  | 
               
| 
                      IPv4条件  | 
                  
                      ip access-list  | 
                  
                      −  | 
                  
                      ○※2  | 
                  
                      −  | 
                  
                      −  | 
                  
                      ○※2  | 
                  
                      −  | 
               
| 
                      IPv6条件  | 
                  
                      ipv6 access-list  | 
                  
                      −  | 
                  
                      −  | 
                  
                      ○※2  | 
                  
                      −  | 
                  
                      −  | 
                  
                      ○※2  | 
               
| 
                      Advance条件  | 
                  
                      advance access-list  | 
                  
                      −※3  | 
                  
                      −※3  | 
                  
                      −※3  | 
                  
                      ○  | 
                  
                      ○※4  | 
                  
                      ○※4  | 
               
(凡例) ○:検出する −:検出しない
- 注※1
 - 
                  
レイヤ2中継するフレームを検出します。
 - 注※2
 - 
                  
レイヤ3中継するパケットを検出します。
 - 注※3
 - 
                  
エントリ数重視モードの場合,Advance条件をインタフェースに適用できません。
 - 注※4
 - 
                  
レイヤ2中継およびレイヤ3中継するフレームの両方を検出します。
 
アクセスリストのインタフェースへの適用は,アクセスリストグループコマンドおよびIPv6トラフィックフィルタコマンドで設定します。
なお,アクセスリストは設定条件によってフロー検出順序が決まります。設定条件ごとのフロー検出順序を次に示します。
(1) アクセスリスト内での順序
アクセスリストに複数のフィルタエントリを設定した場合,フィルタエントリのシーケンス番号の昇順でフレームを検出します。
(2) 同一インタフェース内での順序
同一インタフェースに複数のアクセスリストを設定した場合,次の順序でフレームを検出します。
- 
                  
MACアクセスリスト,IPv4アクセスリスト,またはIPv6アクセスリスト
 - 
                  
Advanceアクセスリスト
 
例えば,MACアクセスリストでフロー検出したフレームは,Advanceアクセスリストではフロー検出されません。また,統計情報もカウントされません。
(3) 複数のインタフェースでの順序
イーサネットインタフェースと,該当するイーサネットインタフェースのイーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,またはVLANインタフェースにアクセスリストを設定した場合,次の順序でフレームを検出します。
- 
                  
イーサネットインタフェース
 - 
                  
イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,またはVLANインタフェース