トラブルシューティングガイド
本装置でsFlowパケットがコレクタに届かない場合のトラブルシューティングの流れは次のとおりです。
- 運用コマンドで動作状況を確認する
- コンフィグレーションの内容を確認する
- コレクタまでの経路を確認する
- その他,故障などを確認する
- <この項の構成>
- (1) 運用コマンドでの動作確認
- (2) コンフィグレーションの確認
- (3) コレクタまでの経路確認
- (4) コレクタ側の設定確認
(1) 運用コマンドでの動作確認
show sflowコマンドを数回実行してsFlow統計情報を表示して,sFlow統計機能が動作しているか確認してください。下線部の値が増加していない場合は,「(2) コンフィグレーションの確認」および「(3) コレクタまでの経路確認」を参照してください。増加している場合は,「(3) コレクタまでの経路確認」および「(4) コレクタ側の設定確認」を参照して,コレクタに対してネットワークが正しく接続されているか確認してください。
図6-1 show sflowコマンドの表示例
> show sflow Date 20XX/07/19 12:00:00 UTC sFlow service status : enable Elapsed time from the last statistics clearance : 12:00:05 sFlow agent data : sFlow service version : 4 CounterSample interval rate : 60 seconds Received sFlow samples : 37269 Dropped sFlow samples : 2093 Exported sFlow samples : 37269 Non-exported sFlow Samples : 0 sFlow collector data : Collector IP address : 192.168.1.20 UDP : 6343 Source IP address : 192.168.1.1 Send FlowSample UDP packets : 12077 Send failed packets : 0 Send CounterSample UDP packets : 621 Send failed packets : 0 sFlow sampling data : Configured rate(actual rate) : 1 per 2048 packets(1 per 2048 packets) Configured sFlow ingress ports : 1/2-4 >注 下線部の値が,増加していることを確認してください。
(2) コンフィグレーションの確認
次の内容について,運用中のコンフィグレーションを確認してください。
- コンフィグレーションに,sFlowパケットの送信先であるコレクタのIPアドレスとUDPポート番号が正しく設定されていることを確認してください。
(config)# show sflow sflow destination 192.168.1.20 6343 <-1 sflow sample 2048 ! (config)#
- コレクタの情報が正しく設定されていることを確認してください。
- サンプリング間隔が設定されていることを確認してください。
サンプリング間隔が設定されていないと,デフォルト値(=大きな値)で動作するため値が大き過ぎ,フローサンプルがコレクタにほとんど送信されません。そのため,適切なサンプリング間隔を設定してください。
コンフィグレーションの表示例を次に示します。
(config)# show sflow sflow destination 192.168.1.20 6343 sflow sample 2048 <-1 ! (config)#
- 適切なサンプリング間隔が設定されていることを確認してください。
運用コマンドの実行例を次に示します。
注 下線部に,適切なサンプリング間隔が表示されていることを確認してください。
> show sflow Date 20XX/07/19 12:00:00 UTC sFlow service status : enable Elapsed time from the last statistics clearance : 12:00:05 sFlow agent data : sFlow service version : 4 CounterSample interval rate : 60 seconds Received sFlow samples : 37269 Dropped sFlow samples : 2093 Exported sFlow samples : 37269 Non-exported sFlow Samples : 0 sFlow collector data : Collector IP address : 192.168.1.20 UDP : 6343 Source IP address : 192.168.1.1 Send FlowSample UDP packets : 12077 Send failed packets : 0 Send CounterSample UDP packets : 621 Send failed packets : 0 sFlow sampling data : Configured rate(actual rate) : 1 per 2048 packets(1 per 2048 packets) Configured sFlow ingress ports : 1/2-4 >
- sFlow統計を実施する物理ポートに対して,sflow forward ingressが設定されていることを確認してください。
(config)# show interfaces tengigabitethernet 1/2 interface tengigabitethernet 1/2 sflow forward ingress <-1 ! (config)#
- ここにsflow forward ingressが設定されていることを確認してください。
- sFlow統計を実施する物理ポートに対して,フィルタまたはQoSによってsFlowパケットが廃棄されていないか確認してください。確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。
- コンフィグレーションコマンドsflow sourceでsFlowパケットの送信元(エージェント)IPアドレスを指定した場合,そのIPアドレスが本装置のインタフェースに設定されていることを確認してください。
(config)# show sflow sflow destination 192.168.1.20 6343 sflow sample 2048 sflow source 192.168.1.1 <-1 ! (config)#
- 本装置のインタフェースに設定されているIPアドレスであることを確認してください。
(3) コレクタまでの経路確認
「5.1.1 通信できない,または切断されている」および「5.2.1 通信できない,または切断されている」を参照して,コレクタに対してネットワークが正しく接続されているかを確認してください。もし,コンフィグレーションでsFlowパケットの最大サイズ(sflow max-packet-size)を変更している場合は,指定しているパケットサイズでコレクタまで接続できるか確認してください。
(4) コレクタ側の設定確認
利用しているコレクタ側の設定が正しいか確認してください。
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