トラブルシューティングガイド
本装置が取得した経路情報の中に,BGP4またはBGP4+の経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
また,VRFを使用していて,コンフィグレーションコマンドmaximum routesまたはipv6 maximum routesで経路の上限値を設定している場合,まず「5.5.5 VRFでユニキャスト経路情報が存在しない」の障害解析方法に従ってください。
表5-9 BGP4またはBGP4+の障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 BGP4またはBGP4+のピア状態を確認してください。
- show ip bgp neighbors
- show ipv6 bgp neighbors
ピア状態がEstablished以外の場合は,項番2へ。 ピア状態がEstablishedの場合は,項番3へ。 2 AS番号,ピアのアドレス,および認証について,BGP4またはBGP4+の設定が正しいか,コンフィグレーションを確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合は,項番3へ。 コンフィグレーションが正しくない場合は,コンフィグレーションを修正してください。 3 BGP4経路またはBGP4+経路を学習しているか確認してください。
- show ip bgp received-routes
- show ipv6 bgp received-routes
経路が存在するがactiveでない場合は,項番4へ。 経路が存在しない場合は,項番5へ。 4 BGP4経路またはBGP4+経路のネクストホップアドレスを解決する経路情報が存在するか確認してください。
- show ip route
- show ipv6 route
ネクストホップアドレスを解決する経路情報がある場合は,項番5へ。 ネクストホップアドレスを解決する経路情報がない場合は,その経路情報を学習するためのプロトコルの障害解析を実施してください。 5 フィルタまたはQoSによってBGP4またはBGP4+のパケットが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。 パケットが廃棄されていない場合は,隣接ルータがBGP4経路またはBGP4+経路を広告しているか確認してください。
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