コンフィグレーションガイド Vol.2
CFMで使用するデータベースを次の表に示します。
表27-13 CFMで使用するデータベース
データベース 内容 内容確認コマンド MEP CCMデータベース 各MEPが保持しているデータベース。
同一MA内のMEPの情報。
CCで常時接続性の監視をする際に使用。
保持する内容は次のとおりです。
- MEP ID
- MEP IDに対応するMACアドレス
- 該当MEPで発生した障害情報
show cfm remote-mep Linktraceデータベース Linktraceの実行結果を保持しているデータベース。
保持する内容は次のとおりです。
- Linktraceを実行したMEPと宛先
- TTL
- 応答を返した装置の情報
- Linktrace Messageを受信したポートの情報
- Linktrace Messageを転送したポートの情報
show cfm l2traceroute-db
- <この項の構成>
- (1) MEP CCMデータベース
- (2) Linktraceデータベース
(1) MEP CCMデータベース
MEP CCMデータベースは,同一MA内にどのようなMEPがあるかを保持しています。また,該当するMEPで発生した障害情報も保持しています。
Loopback,Linktraceでは宛先をMEP IDで指定できますが,MEP CCMデータベースに登録されていないMEP IDは指定できません。MEP IDがデータベース内に登録されているかどうかは運用コマンドshow cfm remote-mepで確認できます。
本データベースのエントリはCC実行時にMEPがCCMを受信したときに作成します。
(2) Linktraceデータベース
Linktraceデータベースは,Linktraceの実行結果を保持しています。
運用コマンドshow cfm l2traceroute-dbで,過去に実行したLinktraceの結果を参照できます。
(a) 保持できるルート数について
装置全体で2048装置分の応答を保持します。
1ルート当たり何装置分の応答を保持するかで何ルート分保持できるかが決ります。1ルート当たり256装置分の応答を保持した場合は8ルート,1ルート当たり16装置分の応答を保持している場合は128ルート保持できます。
応答が2048装置分を超えた場合,古いルートの情報が消去されて,新しいルートの情報を保持します。
Linktraceデータベースに登録されている宛先に対してLinktraceを実行した場合,Linktraceデータベース上から該当宛先までのルート情報を削除したあとに新しいLinktraceの応答を保持します。
Linktraceデータベースを次の図に示します。
図27-29 Linktraceデータベース
本データベースのエントリはLinktrace実行時にMEPが応答を受信したときに作成します。
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