コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) トラップ概説
- (2) トラップフォーマット(SNMPv1)
- (3) トラップフォーマット(SNMPv2C,SNMPv3)
SNMPエージェントはトラップ(Trap)と呼ばれるイベント通知(主に障害発生の情報やログ情報など)機能があります。トラップは重要なイベントをSNMPエージェントからSNMPマネージャに非同期に通知する機能です。SNMPマネージャは,トラップを受信することで装置の状態変化を検知できます。この通知を基に,装置内のMIBを取得して,さらに詳細な情報を得ることができます。
なお,トラップはUDPを使用しているため,装置からSNMPマネージャに対するトラップの到達が確認できません。そのため,ネットワークの輻輳などによってトラップがマネージャに到達しない場合があります。トラップの例を次の図に示します。
図16-24 トラップの例
トラップフレームには,どのIPアドレスの装置で,いつ,何が発生したかを示す情報を含みます。トラップフォーマット(SNMPv1)を次に示します。
図16-25 トラップフォーマット(SNMPv1)
図中の表記 説明 装置ID 装置の識別ID(通常MIB-IIのsysObjectIDの値が設定される) エージェントアドレス トラップが発生した装置のIPアドレス トラップ番号 トラップの種別を示す識別番号 拡張トラップ番号 トラップ番号の補足をするための番号 発生時刻 トラップが発生した時間(装置が起動してからの経過時間) 関連MIB情報 このトラップに関連するMIB情報
(3) トラップフォーマット(SNMPv2C,SNMPv3)
トラップフレームには,いつ,何が発生したかを示す情報を含みます。トラップフォーマット(SNMPv2C,SNMPv3)を次に示します。
図16-26 トラップフォーマット(SNMPv2C,SNMPv3)
図中の表記 説明 リクエストID メッセージ識別子。リクエストごとに異なる。 エラーステータス 発生したエラーを示す値 エラーインデックス 関連MIB情報でのエラー位置 関連MIB情報 このトラップに関連するMIB情報
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