コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) ファンユニット状態の監視
- (2) ファンユニット状態の確認
(1) ファンユニット状態の監視
ファンユニットの内部には複数の個別ファンがあり,装置は複数のファンユニットを搭載できます。
運用中にファンユニットが故障(個別ファンの故障,ファンユニットの障害や抜去など)すると,ファンユニット障害のシステムメッセージを出力およびSNMP通知を送信します。このとき,ファンユニットを高速回転にしたり,ファンユニット回転数の下限を引き上げて一定以上の回転数にしたりして,装置の動作を継続します。装置種別ごとのファンユニット故障時の動作を次の表に示します。
表12-32 装置種別ごとのファンユニット故障時の動作
装置種別 FAN1の故障 FAN3の故障 それ以外の故障 AX8608R
- 回転数下限引き上げ
- 回転数下限引き上げ
- 回転数下限引き上げ
AX8616R
- FAN4を高速回転
- 回転数下限引き上げ
- FAN6を高速回転
- 回転数下限引き上げ
- 回転数下限引き上げ
AX8632R
- FAN4を高速回転
- 回転数下限引き上げ
- FAN6を高速回転
- 回転数下限引き上げ
- 回転数下限引き上げ
ファンユニット故障時の動作例を次の図に示します。
図12-45 ファンユニット故障時の動作例(AX8632RでFAN1のファンユニットが故障した場合)
故障したファンユニットは,装置を運用したまま抜去および交換できます。故障したファンユニットを交換して正常動作すると,ファンユニット障害の回復を示すシステムメッセージを出力およびSNMP通知を送信します。同時に,ファンユニットの高速回転および回転数下限引き上げを解除します。
ファンユニットを高速回転にした場合および高速回転を解除した場合,該当するファンユニットごとにシステムメッセージを出力します。
(2) ファンユニット状態の確認
各ファンユニットのファン動作状態と回転スピードは,運用コマンドshow environmentで表示される「Fan environment」の項目で確認できます。
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